■またまた帯広方面へ     2015年9月19日~20日

帯広方面は食べ物、温泉、キャンプ場の三拍子揃った地域で、調べるほど魅力のある地域。今年2度目の訪問です。

そういや ‘またまた’ って言葉、何度目の場合に使うんだ?2度目だと思って使っていたが、もしかすると3度目なのか?と調べたら再度の強調として‘また’を1回多く使うという事で2度目という意味でOKでした。

 狩勝峠
 狩勝峠

本日は全道的に大雨やら雷の注意報が多発していて、普通の人はキャンプなんぞはしない。しかし天気が悪い時にこそ私のようなソロキャンパーが大きな顔で行けるキャンプ場があるのだ。今回はそこを宿営地とする。

本日の音楽はスガシカオ。

まずは以前から行ってみたかった帯広地方卸売市場内にある「ふじ膳」さん。

寿司・定食などのコストパフォーマンスが高い事で知られる店で、今まで複数の人に何度もその素晴らしさを聞かされてきた。

ようやくこの時がやってきた。

市場の2階にお店があります。うーむ予想していたよりもカナリ綺麗だなぁ・・。

全体的に安いが、日替わり定食や、期間限定定食が兎に角安い。

画像が小さく見難くて申し訳ないが、穴子丼とか、うにいくら丼が1,200円とか。

北海道でトップクラスだねぇ。

こちらのお店、ブログを頻繁に更新しているので是非ご覧あれ。

私は定食や期間限定品ではなく、通常メニューで一番高い「特上握り寿司」(1,720円)を注文。カウンター席に座ってオーナーと思われる職人さんと会話をしながら出来上がりを待つ。

まずは左の11カン、ウニやボタンエビや中トロ、珍しいシラウオなどの寿司が登場。全てのネタが肉厚で、美味しかったです。

旭川からこの店を目掛けて来た事を知るや、おまけでメヌケ(下の絵参照)と穴子をサービスしてくれました。ありがとう!

100年生きる魚って・・凄いね。。

メヌケ 寿命は90~100歳の長寿魚。

分布水深は200~1,300mで、北ほど漁場が浅い傾向があり、海谷部で潮の流れが緩い所、岩礁地帯やその付近に多く生息します。秋から春季にかけて沖合に分散しているが、晩春から初夏に群れをなす様になり、夏季に餌をとりながら沖合いの深みから沿岸の浅みに移動します。
 卵胎生で出産期は5~6月ごろ。成長は遅く成魚に達するまで10年以上を要し、寿命は90~100歳、あるいはそれ以上とも考えられています。現在は高級魚とされ、北海道では特にお祝い事のときにタイの代用品として珍重されます。

・・北海道林産水産部HPより

寿司でお腹が満たされたところで、やってきました本日の宿営地、「道立十勝エコロジーパーク」ここは一言で言うと「巨大な公園」。道立らしい立派な施設群があり、家族で1日中遊べる様になっています。

そしてその中の一画にオートキャンプ場があるんですねぇ。

 

大雨・雷警報が出ているので、相当空いている事を見込んで来たのです。

ソロキャンパーは多人数キャンパーに囲まれるとやり切れない気持ちになります。

万が一、どこかの子供に「お母さん、あのおじさん、なんで一人でキャンプしているのぉ~?」なんて言われたら、凹むからね。

だからライダーに混じったり、人気(ひとけ)の少ないキャンプ場をセレクトする。

最近ソロキャンプがテレビで紹介され、静かなブームになりつつあるらしいけど、まだまだ市民権を持ったとは言えないです^^;

 

念の為にお伝えしますが、ソロキャンプはお金をケチってしているのではありません。一人でノンビリ孤独を楽しみながら外で寝たりご飯を食べたりするのが楽しいからやっております。

それにキャンプって結構お金が掛かります。道具や施設利用料、食事もスーパーで食材を揃える位なら、飲食店で食べた方がよっぽどお金が掛かりません。

 

 (;´Д`)ハァハァ(荒い息使い)、中年の主張みたいになってきましたのでこの辺で。。

入場料1,200円とサイト利用料1,000円(閑散期価格)を支払い入場・・って、センターハウスからこのゲートまで1キロ以上ある・・・モノ凄い広さ。以前宗谷にある同様の施設、「道立宗谷ふれあい公園」に行った事があるが、ココはそこよりかなり広い。

で、キャンプ場に到着。思った通りの閑散だ。しかし受付の人の話では何組かの予約があるらしい。好きな人は天気に負けないんだねえ。

ザーザー雨の中、カッパを着てテントを設営。

私は普段、雨でも快適に過ごせる前室が広いテントや参天テントを使い、タープは使わず設営・撤収の時間をカットしている。

ただ今回は炭火を使いたい気分だったので珍しくタープを張りました。タープはインテグラルデザインのシルウィングで、超軽量のシルナイロンを使っている。ピルツとも何となく色が合っているかナ?

先日、小川のフォールディングチェアを購入した。既に絶版品だが、秀岳荘に在庫残りがあったので思わず。。

しかしPROXのあぐら椅子の方が座り心地がよく、使い勝手も良い。小川のは横からえぐる様に座ると椅子の地面との接地面が曲面の為に不安定でひっくり返りそうになる。一見安定感抜群な形をしているのだが。。

今度ALITEのメイフライチェアを買って試してみようと思うが、多分最も安価なPROXが私の移動車・使い方に最も合っていると思う・・。

テントを張って、そばにある十勝川温泉郷へ。昨年は妻とホテル大平原さんに宿泊したので、今回はそれ以外を。。というか温泉のハシゴをするつもり。

 

PM4時10分、まずは十勝川温泉 観月苑さんに到着。ホテルの入り口に近づくと宿泊客を待つ若いホテルマンが「本日はシルバーウィークの為、日帰り入浴のお客様はPM4時までしか受付しておりません」と。。

確かにこのホテルのHP、日帰り入浴のページを後で見ると、「予告なくお断りする場合もあるので事前に必ず確認の電話を入れて下さい」と書いてある。

しかし私は「十勝川温泉観光協会のHP」、日帰り入浴施設&入浴可能時間の一覧を見て来たのですがそんな告知はありませんでした。

ガッカリしましたが、次行きましょ。

気を取り直して、そばの「笹井ホテル」さんに到着。

ホテルの入り口に近づくと、3人のホテルマンがニコニコと出迎えてくれました。

ただ、目的が日帰り入浴である事を告げると、「日帰り入浴のお客様はこちらです」と本来の正面入り口の左に行くよう一応丁寧に案内されました。

この時、私は宿泊者の人と一緒にいたのでウルトラクイズの機内ペーパークイズでハワイに上陸できず、タラップを逆戻りするような寂しい感じに・・。

(この例え、40歳以上でなければ分からないだろうな)


建物に沿った細道をトボトボ歩いて日帰り入浴者専用入り口から入場。何だか連続して空しい気持ちになって、十勝川温泉のハシゴはやめにしました。

日帰り入浴専用入り口があるホテルって珍しくはないんですけどね。

ただ、こちらの温泉自体は入浴料1,000円相応に素晴らしかったです。露天風呂などで十分寛ぎ、モール温泉でツルツルになりました。

温泉で綺麗サッパリしたところで、キャンプ場に戻り、いつもの食料の確認。今晩は途中スーパーで買ったホルモンや刺身を中心にビール2本にシードル2本でマッタリ食事をする予定です。

時折すさまじい土砂降りになる。しかしタープの下から眺める雨模様は楽しい。

今日の晩御飯はガス器具なしで行こう。久々登場の「LOGOSのピラミッドグリル」で卓上炭火焼。ご飯もこれまた久々登場の「トランギア・アルコールバーナー」を使い炊きます。

ホルモンをチマチマ焼いて、刺身をチマチマつまんで。ドラマティックレイン

晩御飯の後は読書をし、夜食にアマノフーズのおしるこ。最近アマノフーズに凝っています。ただ餅は入っていないので、しゃぶしゃぶ餅を軽く炙って投入。

気温は14℃。少し寒かったので暖かいおしるこが体に染み入った。

暫く後で再びおやつタイム。途中、六花亭で買ってきたカステラなんぞをつまむ。

PM11時 歯を磨いて就寝zzzzz・・

AM6:15起床。 丁度良い気温だったので、思い切り寝てしまった。AM1時に目が覚め、いつも通りオードリーのオールナイトニッポンを聴いたけどね。

では早速朝食にしましょう。昨日通り掛かりのスーパーに入っているパン屋さんで買ってきた食パンにいつも通りトマト。最近ホットサンドメーカーを持ってきていない。意外と重く嵩張るので・・。

またまたアマノフーズから豚汁の登場です。パンと豚汁、意外と合います。

AM9時、入り口 バーのリモコンをセンターハウスに返却し出発。

しかし、これほど輪郭のハッキリしない(目の前の樹木で)建物も珍しいな。


えーと、今日は帰り掛け、出来る限り蕎麦屋さんのハシゴをする予定です。

前々から気になっていた画像の作物の種類。グーグルで画像検索したら「長芋」だってさ・・。へぇ~。旭川やその近郊では見ないもんなぁ。

北海道って広いので地域によって作る作物が全く違うのが楽しい。

クルマは汚れてしまっているが、天気は最高のオープンカー日和。

で、ミシュランガイドのビブグルマンに選ばれた「蕎麦の里 びばいろ」さんに来てみました。開店はAM11:30、1時間前に到着し、一番乗り。

一人旅で人気飲食店に入るのは気を遣う。カウンター席があればいいんだけど、そうでない場合、相席になるからね~。だから早目行動をする。

畑の真ん中です!

建物は普通の民家を改装したもの。妙に落ち着きますな。私が一番乗りでしたが、開店時には何人も並んでおり、すぐに満員。静岡から‘ばんえい競馬’を見に来たというご夫婦と相席になりましたが、お二人とも超フレンドリーで楽しかったです。

ざる蕎麦(650円)と冷やし蕎麦ぜんざい(320円)を注文しました。

蕎麦は細麺の更科蕎麦か太麺の田舎蕎麦を選べます。私は細麺更科を。

毎朝、石臼で挽いているだけあって、香りが良いです。枝豆がアクセント。

蕎麦湯がこってりしていてとても美味しかった・・。

 

冷やし蕎麦ぜんざいは、蕎麦湯を使っているらしいですが、良くわからん。冷凍から溶けかけのミックスベリー、爽やかな甘さで美味しかった。。おススメ。

こんな田舎にお客さんが殺到しております。評判って凄いです。

続いては清水町の蕎麦店「目分料(量ではなく料)」さんに。しかし残念ながら超混雑で駐車場にさえ入れず。次の店を目指す。

新得町の駅前にある「食事処せきぐち」さん。嗚呼、ここも店の前でお客さんが10組程並んでらぁ。一人で並ぶのはきついので次に・・どこかに蕎麦屋はないものかと走り続けるも、さすがはシルバーウィーク、見る蕎麦屋全てが混みあっている。

結局その後蕎麦屋が見つからないまま狩勝峠を超えて坂を下っていると、小さな「蕎麦」の看板が路肩に見えた。

ブレーキを踏んでUターン。横道に入って少し走ると・・ログハウス風の蕎麦屋が出現。店名は「おち庵」さんか・・。うーむ、ここにこんな店があったとは・・蕎麦屋を必死に探す執念がココに繋がったな。

店の外観はオシャレな感じだが、靴を脱ぎ、スリッパに履き替え、店内に一歩入って少し後悔・・まずいぞこれは。何ていうか普通の家に来たみたいな、お客さんを積極的に迎え入れる店っていうのとは違う。

可愛らしい柴犬が店内をウロウロしている。店主も何だかゆる~い感じの方。


しかし現実スリッパに履き替え店内に立ってしまった今、ではサヨウナラと帰る訳には行かない。意を決しメニューを見ると蕎麦以外にも「エゾシカ カレー」とか「エゾシカ カツ丼」などもある。う~む。。結局「とろろ丼セット(1,000円)」を注文。

 

調理場に立つ店主に、10年前に建てたログハウスの事や元の職業についての話を伺いながら待つ。

で、遂に完成です。見た目はナカナカ宜しいです。まずは蕎麦を一口。

「田舎蕎麦&十割蕎麦ですね?」店主に尋ねると「そうそう」と答えてくれます。60歳代の店主さん、超気楽に話し掛けられる雰囲気の方なのであります。

 

続いてとろろ丼を一口。とろろに卵の黄身が入っているようだ。メチャ美味しい。

「とろろに卵が入っているんですね?」と声を掛けると何故か慌てて調理場から店主が飛び出してきた。「どうしました?」と私が聞くと「卵、痛んでた?」「何か味がおかしいから呼ばれたのだと思った」だって。えっ?^^;

 

このお店の名誉の為に申し上げますが、蕎麦もとろろ丼もとても美味しいです。隠れ家的名店ですので私の様な探索派には非常にお勧めします。

国道38号線から快走ルートの道道253号線に入り、星に手のとどく丘キャンプ場に様子を見に来てみました。雨が降っておりますが、日帰り客(食事&動物を見に来ている)やキャンプ客で大盛況です。 という事で帰ります。。

西の空からの光を浴びながら田んぼを突き切る道を走る。

少しの間見ていなかった黄金色の稲がいつになく眩しく見えたのでした。

 

ではまた・・^_^