■釧路100年食堂 2015年6月13日

春から活動している北海道の100年食堂巡り

現在、25店中14店に趣き、残り11店。今回は釧路の100年食堂に行ってみたいと思います。勿論キャンプ道具を積んで出発します。

自宅をAM4時過ぎに出発。6月はAM3時になると明るくなるからいいねぇ。今年の夏至は6月22日だそうだ。くそー、もうすぐ昼が短くなっていく時期なんだなあ。

 

私が好きな場所、三国峠から少し下った所で松見大橋を撮影。今回は雲海が樹海に広がっています。この時期の緑は勢いがあって密で美しいですねぇ。

私が好きな道路。どこか分かりますか?

上の画像の続き。どうって事無い道なんですが、昔から何となく好きな路線。

道路の幅がところどころ狭くなったり、

クラックが多くて荒れているんだけど、それがイイ。

答えです^^ しかし年季の入った案内版だなぁ。

今年の3月29日、浦幌から白糠まで道東自動車道が開通しました。

国道を通るより距離が大幅にカットされるので走ってみます。

長大トンネルのオンパレード。凄いもんだねぇ。人間の力ってのは。

上)前にキャンプ時に読む用にアマゾンで買った本。

すると後日アマゾンから「あなたにおススメの本」として

牛山隆信 著「秘境駅」が紹介され、ついつい購入してしまった。牛山氏は鉄道研究家、秘境駅訪問家(ウィキペディアにそう書いてある)です。

牛山氏のHPでは(右リンク)では全国9,000を超える駅から「秘境駅ベスト100」が発表され、北海道の秘境駅も多数ランクインしています。

(ちなみに秘境駅全国ナンバー1は北海道にある小幌駅です)

興味を持った私は、釧路に行くついでに全国第10位にランクインしている「古瀬駅(根室本線)」に行ってみる事にしました。ナビがあるので迷わず目的地に行けるんだけど・・・ あの~ホントに駅があるんですか?原野に砂利の一本道なんですけど・・。人家も全く無いし、、、

林の中にポツンと駅がありました。

建物は新しく見えますが1954年(昭和29年築)だそうです。

この建物は現在は駅舎ではなく鍵が掛かっており、中には入れません。

上)グーグルマップから

上)国鉄!路線図から

クルマを停められそうな所は殆んど無い。ホーム横の通路っぽい所に何とか駐車。

鉄道ファンの方が自費で用意してくれている「駅ノート」に一筆サイン。

過去のページをパラパラめくって見ていると、突然

「列車が通過します。ご注意ください!」と大き目の放送が構内に流れる。

撮影チャンスだ!と慌ててホームの階段を駆け上がったら、、もう列車が目前!モノ凄い轟音と共に「スーパーおおぞら」が向かって来る!勿論この駅は通過駅だ。

普段、大きな駅しか利用しない私は、こんな頼りないフニャフニャの板のホームで爆風に震えあがった。しかし根性でカメラに収める事に成功。

この車両が鉄道の知識がほとんど無い私でも、

「振子式」=カーブで車体を傾ける車両 である事は知っていました。 

画像の車体の傾斜が「振子式」なのか、

線路のバンクのせいなのかは良く分かりませんけど。

そしてとてもカッコ良かった。精悍なブルーの車体と言い、ディーゼルエンジンで唸りをあげて動いている事といい、実にいい。

上の動画の14分3秒から私がいた古瀬駅を通過する「おおぞら」です。

是非14分3秒から見てみて下さい。鉄道に興味が無い私でもカッコイイって思いましたから。目の前から通りすぎる時の汽笛もシビレます。

鉄道ファン(撮り鉄って言うのかな?)はいい撮影をしますねぇ。札幌駅から順番に撮影がされています。ジックリ15分見入ってしまいました。

1日7回普通列車の停車があるのか・・過去にこの駅周辺には数十軒の民家(酪農関係と国鉄関係)があったようだ。少し検索すると○年前には高校生が通学に利用していた等の情報が見当たるが、現在はどうなのだろう。

 

かつてこの駅を利用していた方々の郷愁の想いを想像しながら少し佇んだ。

さて、今回は釧路市の2店の蕎麦屋さんに伺うのですが、釧路市は様々な事情で飛び地になっており、更に釧路市の隣にはこれまた事情があって釧路町が存在しております。

地元の方は勿論よく理解されておられるでしょうけれども、私の様なよそ者にとってこれが何かと混乱の原因になります。

海岸線を走っていて「あれ?釧路市に入った筈なのにいつの間にか白糠町?」「と思ったらまた釧路市?」ってな具合です^^

自宅からおよそ270キロ、6時間掛けて(寄り道もしているので)

100年食堂最初の目的地「竹老園( ちくろうえん) 東家総本店」さんに到着。

1874年(明治7年)創業。北海道最古の蕎麦店の風格。

雨に濡れた庭園の緑が燃えるようです。

1927年(昭和2年)築の建物は丹念に手入れされた庭の奥に佇んでおります。

 

1953年(昭和28年)には当時の天皇陛下と皇后陛下がお見えになり、蘭切り蕎麦を召し上がったそうです。天皇陛下はその際にお代わりまでされたとの事。

1984年(昭和59年)には皇太子殿下(現在の天皇陛下)と美智子妃殿下(現在の皇后陛下)がお見えになったとの記録があります。素晴らしい歴史ですね。

店内の様子。開店時間はAM11:00なのですが、暖簾がその10分位前に掛けられたのでフライング気味で入店。普段は相当混みあう様ですが、今回は奇跡の貸切です。

 

別料金(一人300円)を支払うと1927年(昭和2年)築の建物の座敷で食事が出来ますが、一人で座敷も何だか抵抗があって申し出するのをやめました。

天皇陛下がお代わりされたという「蘭切り蕎麦」(860円)

蘭切りは「乱切り」ではなく、「卵切り」から来た言葉だそうです。麺に卵黄が練り込んであります。

私も相当沢山の蕎麦を食べ歩きましたが、こんな麺を食べたのは初めてです。

印象は「加水率の低い旭川ラーメンっぽい」感じ。蕎麦は蕎麦ですが、美味しい方向にラーメンぽかったです。とても気に入りました。

ただ、量がとても少なく、あっと言う間に食べ切ってしまいました。

蕎麦寿司(700円) 酢飯ではなく酢蕎麦の海苔巻。ま、そのまんまです。

竹老園 東家総本店からそれ程遠くない釧路の繁華街にある「北大通り 東家」さんに到着。AM11:30開店でその時間に丁度到着したのですが、暖簾が掛かっていない。電話してみても出ない。

どうしたものかと少し待っていたら10分遅れで開店。270キロも走ってきているので手ぶらでは帰られないとドキドキしました。

街中で駐車場は無いので近くの有料駐車場にクルマを停めてきます。

こちらは1915年(大正4年)創業。「竹老園 東家総本家」さんの暖簾分けの店です。

外観は至って普通の蕎麦屋さんで、リラックスして入店出来ます。

こちらも開店直後に入店したので貸切状態です。原料の蕎麦は摩周産を使っているようです(日によって変わります)。

石臼で挽いて作られたという「二色せいろ」は貴美せいろ(店主のお母さんから取った名前)と田舎せいろのセット。

迷わずこちらを注文しましたが、残念ながら数量限定で本日は予約して頂いた方のみの提供という事で、普通のざる蕎麦(600円)を頂きました。

 

麺が少し緑掛かっているのはクロレラ(藻ですな)を混ぜてある為だそうです。

だからと言って何か特別違う味がする訳でもなく、普通の感じの細麺の蕎麦でした。しかし、ざる蕎麦が600円とは安いですねぇ。

 糠平温泉郷 東大雪自然館前 トイレ休憩
 糠平温泉郷 東大雪自然館前 トイレ休憩

釧路での100年食堂訪問も無事終え、さあこれからキャンプ場にでも行こうかなぁと思ったら仕事の電話が!!

 

という事で急遽5時間掛けて旭川に戻りました。本日は552キロを走行。さすがに500キロを超えると少し疲れるね。昨年は1日で900キロ以上(しかも高速使わず)走った事もあったけどね。

ロードスターも20年選手だけどよく頑張ってくれています。

 

100年食堂、25店舗中16店舗を訪問しました。あとは札幌圏だな。割烹料理店やビヤホールがあってかなり手強いぞこれは。

 

ではまた^^・・・