■道東ぶらり旅  2013年9月21日~23日

今年は例年に比べて雨の日がとても多く、旭川では8月の降雨量が例年の1.6倍もあったそうだ。大人しく妻と地元の喫茶店巡りをしたり、お祭りに行ったり、そんな近場を歩いた夏でした。

 

さて、9月21日からの3連休、久々に天気が良いと言う事で、かねてから考えていた「ロードスターで奥尻島上陸」を実行しようと目論んだが、前日飲み会、更に21日当日は風邪まで引いてしまい、体調最悪。

 

奥尻島に渡る為には早朝出発で高速を使っても6時間は掛かる‘せたな港’まで行く必要があり、今回無念だが奥尻島上陸は諦め、フラ~っと無計画で道東に出掛ける事にした。体調がいよいよ悪くなったらすぐ家に帰ろうって事です。。

 

旭川を21日(土曜)午前8時に出発。

 

今日の懐かしの音楽はm.c.A.T だっ!

(毎回1枚は棚の奥から懐かしいCDを持ってきて楽しんでいます。最近の音楽のお気に入りはflumpoolやJUJUです)

いきなりですが津別峠下。画像奥には屈斜路湖がチラリと見えます。

美幌峠ではなく津別峠を通るのはただ何となく。。交通量も殆んど無く、ノンビリ走れる道路なのです。

クリックすると拡大します
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屈斜路湖を撮影していたらキタキツネがやってきた。可愛いから誰かが餌をやるんだろうねぇ。ただ野性動物に餌をあげてはいけません。ゴミを道路にポイポイ捨てる人がいますが、あれもキタキツネやヒグマを誘引しています。

風邪気味で頭痛と肩こり(私は風邪を引くと肩の筋肉痛になる)があり、本日は無理せず!?260キロ走行したところで「虹別オートキャンプ場」に。

この辺り一体はコタン温泉、和琴温泉、川湯温泉、阿寒温泉など温泉パラダイスなのだが、体調が悪く入浴意欲が沸かず・・。勿体無い。

         落ち着いた雰囲気のステキなキャンプ場です。

 オートサイト(3,150円)を借りる。

 ソロキャンパーの私の場合フリーサイトでもいいのだが、

 

 ・夜中に酔って騒ぐキャンパーがいる

 ・テントが密集すると夜中に起きて活動しにくい(物音で迷惑を掛ける)

 

  といった理由から多少高くてもオートサイトを利用する。

上)下) こんな感じで設営完了。オートサイトの利用率は20%位かな。いい感じで空いています。サイトの広さも充分。

このキャンプ場はサイトごとに樹木の壁があり、これは大変素晴らしい。

秋口であるものの、芝もよく整備されていて気持ちがよいデス。

キャンプ場から9キロ先の別海町西春別のセイコーマートで食料の調達。

キャンプ場から1キロの所に虹別のセブンイレブンもあるのでそちらを使えば良かったが、より街っぽいこちらまで足を伸ばした。ここにはセイコーマートの他にセブンイレブンもあるが、スーパーの様な小売店は無く、地元の方々にとっては完全に日常のお店になっている。利用されているお客さんの年齢層が明らかに高い。

本日の夕食はジンギスカン。明日の朝食はお馴染みのトマトを使ったホットサンドの予定であります。ビールはサッポロクラシック(北海道限定ビール)。

それとワンカップの日本酒(いつもキャンプの際に買って飲まずに在庫してしまうので家からまとめて持ってきた)

最初はこの様な位置でテーブルを置いていたが、道行くキャンパーと目が合いすぎ、気まずいのでクルマの後ろに移動した。

 

体調は若干快方に向かっているようで、キャンプ場センターハウスのシャワーで綺麗サッパリしてきた。

今回の食卓の図。今回は杉の丸太を持ってきており、これを数時間で燃やし切るのが目標。丸太の様に太い木材はそう簡単には焼けない。相当の熱でガーっと燃やさないと割とあっさり立ち消えしてしまう。

キャンプ場の横には西別川が静かに流れている。

ご飯もうまく炊け、ジンギスカンも完成。少々うどんが多いけど最高に美味しい。現代は美味しいものに溢れているけれど、この食事は段違いだ。

食べ物の美味しさは置かれた雰囲気が大きく関わっているのだ。

夜は肌寒い気温だったが(多分17℃位)、焚き火の熱で暑い位。

午後5時から食事の準備を始め、食事と焚き火が完了したのは午後9時。

体調は徐々に回復しているようだが、大事をとって歯を磨いてさっさと寝る。

午後9時に眠りについたものの、毎度の事だが午前1時に目が覚め、午前3時までオードリーのオールナイトニッポンを聴きながら画像の「野外料理の本」をチラチラと読み、地図で次の予定を考える。しかし予定は全く定まらず。。

 

体調が改善されたら、旅仲間のDocroさんとかぶじろうさんが22日夜に釧路で飲み会をするというので合流も視野に入れた。早く良くなれ風邪!

本日の寝床。ラジオを耳元に置く。シュラフはモンベルの♯1、枕はホームセンターで買ったキャンプ時専用の蕎麦ガラ枕。

ラジオは素晴らしいネ。普段は全く聴かないのだが、実に楽しい。NHKの番組だって真面目だけど面白い。

朝方には「2,30年前に比べて社会に反発する歌が減った(例えば尾崎やBOØWY)」というような内容を学者が話していた。理由はウルサイ大人が減ったからとの事。

へぇ~。そうなんだ・・。

午前5時半起床。軽く散歩。私のサイトの隣の隣にカップルキャンパーがいるのだが、仕切りの樹木でほとんど見えないでしょ。

トマトと魚肉ソーセージをスライスし、マヨネーズを塗ったパンに挟む。

マヨネーズは常温でも相当期間腐らないらしい(酢が殺菌効果をもたらすらしい)ので、キャンプには重宝する。

焼きあがり。包丁で半分に切って、コーヒーと共に頂く。無論最高に美味しいです。ちなみにコーヒーカップは最近旭川刑務所の販売会で購入したもの。

受刑者が一つ一つ手づくりしているもので、それぞれ微妙に形が違っていて趣があります。

金属製のカップもキャンプらしくていいが、やはり陶器で頂くコーヒーが美味しいと思う。

 

午前8時過ぎにキャンプ場を出発。温泉のガイドブックで朝からやっているオホーツク沿岸の尾岱沼シーサイドホテルに行くが・・

ホテル内に入り、フロントに行くが無人。日帰り入浴13時から・・との表示が。

あ~、本の情報が古かったんだ・・。仕方ないですね。

ホテル内から見える景色は素晴らしい。入浴したかったな・・また今度!

気付けば体調も良くなった様なので、とりあえず根室市にエスカロップを食べに行く事にした。根室市まで尾岱沼から90キロちょいかな。

根室辺りの道路には「シカ注意」道路が多発。凄い警告ですね~。

で、昼頃に到着。「食事と喫茶どりあん」前で。クルマはイオンと契約しているとの事で、どりあん向かいにあるイオンの駐車場を利用出来ます。

私はソロ・・いやお一人様だったので、カウンターに座る。

 

エスカロップは根室発の郷土料理。面白い歴史があるので興味がある方は調べてみて下さい。(上画像をクリックすると画像が拡大します)

食事が出て来るまで熟読。

 

店内は観光客で混み合っており、エスカロップが次々と注文されていました。

 

見た目は脂っこい感じがするが、そうでもなく、スイスイと食べられる。

バターで炒めたライスには筍が入っており、ライスの上にはデミグラスソースがかかったトンカツ。サイドにはサラダが花を添えている。

味は勿論とても美味しい。

今度根室に来た時はニューモンブランのエスカロップを食べよう・・。

今度は納沙布岬に。道中は殆んどが牧草地帯で、時折馬や牛が放牧されていた。

納沙布岬(ノサップみさき)で。ここに来たのはこれで3度目かな。北方領土がすぐそこに見える。

岬の名の由来はアイヌ語の「ノッ・サム」(岬の傍ら)から。本来は岬の傍らにあった集落(コタン)の名前との事。

稚内にある野寒布岬(ノシャップみさき)も同様。

釧路へ向かいロードスターを走らせる。おそらく私が北海道の沿岸路で最も好きな「北太平洋シーサイドライン」だ。

 

◎好きな理由◎

1.起伏のある沿岸道路から見る海岸線が美しい

2.陸側は牧草地が多く、海の青、空の青、草の緑の競演が素晴らしい

3.天気が良ければ昆布を干している光景が見られ、昆布の香りが漂っている

交通も実にまばらで、オープンドライブを存分に楽しめる道路だ。

厚岸のシンボル、厚岸大橋。相変わらず真っ赤です。

NAVERまとめ「海を渡る橋の景色を集めてみた」で私の画像が使われております。

達古武キャンプ場
達古武キャンプ場

   達古武オートキャンプ場で宿泊する事にした。体調も完全復活。

売店の様子
売店の様子

ここは達古武湖のほとりにあるキャンプ場で雰囲気が大変素晴らしい。

料金も入場料大人100円、子供50円、オートサイト(電源なし)が1,260円、物置の様な2人用バンガローが2,100円、お洒落な5人用ロッジが3,670円と格安。

センターハウスには売店やシャワーも完備、それと初心者がカヌーの指導を受けて湖に乗り出せるメニューまであり、家族連れには超おススメ。

サイトは広くも無く、狭くも無く普通。キャンプ場には樹木や起伏が殆んど無く、声や物音は筒抜け。深夜は僅かな音も周囲に響く。

途中のセブンイレブンで色々吟味して買って来た。

一番手前のチンジャオロースはピーマンを加えて炒めるだけというもの。

こんな便利なものが売っているんだねぇ。

左上の‘ゴルゴ13’と‘こち亀’は長い夜長を退屈せずに過ごす為のもの。

ちょっと撮影タイミングが遅くなったけど達古武湖の夕焼け。

ピーマンを切って、ご飯を炊いて、

初めて自分で作ったチンジャオロースはメッチャ美味しかった。

そして今日も午後9時に就寝・・

そしてやはり午前0時に目が覚めて・・

コーヒーを淹れ、ピーナツコッぺを食べる。

どうも冷え込んでいるなー。予報を見ると7℃位まで下がるって。

何のこれしき。私のシュラフは公称マイナス22℃対応なのだ。

 

温泉の本や地図を見て概ねの計画を立て、歯を磨き、ゴルゴを読みながら午前3時頃就寝。ウダウダやっていると2~3時間はすぐに過ぎてしまう。

午前5時半起床。気温6℃。寒い。モンベルのシュラフ、マイナス22℃まで耐えられると謳っているけど、それは違うと思う。厚着の上、腹巻きにカイロを3個入れて寝たよ。

本日の朝食、いつものホットサンドに納豆汁。それとコーヒー。

午前8時半、出発。

上)シラルトロ湖 釧路周辺の湿原はシットリしていて本当に素晴らしい。

朝一番の目標はオンネトーにある温泉「景福」だ。夜中に地図で行く道を吟味し、ナビに従って道道1093号(阿寒公園鶴居線)を走る・・が、アレー~?砂利道の出現だ。ミスった。看板によるとこの先14キロのダートらしい。

既にかなりの距離を走って来ており、戻る訳にも行かない。前進。

平均時速20キロのノロノロ運転。それでも物凄いホコリを撒き上げながら走る。

せめてもの救いが空が真っ青である事。

上下の画像を比較して下さい。標高が高くなるにつれ、生えている樹木に変化が見られ面白い。まあ上の画像の樹木は植林によるものなんだけど。。

突然開けた場所に釧路のカントリーサインが現れる。頂上に到着した模様。

反対から見ると鶴居村のカントリーサインが。

では下ります。

下りの方が砂利が少なく走り易かった。途中綺麗な「ひょうたん沼」や小川があって森林浴をしながら清々しいドライブ。

やっと14キロのダートを走破。非常に神経を遣い疲れた。ジムニーだったら走る事自体が最高に楽しかったろうな。

iphoneで撮影。後光が・・
iphoneで撮影。後光が・・

オンネトーの景福に到着。勿論源泉掛け流しだ。

入浴料は300円と格安だが、洗い場にはカランもないシンプルな浴場。

内湯と露天があるが湯温は低く、体感では39℃位しかないと思う。

私はぬるいお湯が好きだし、こういった温泉が大好きなので問題ないが、きちんとした浴場をお求めの方は良く調べてから行くと良いでしょう。

要はマニアックな方が集まる温泉宿という事です。湯船に浸かりながら皆でワイワイと温泉談義をするのが楽しい所なのです。

隣は野中温泉。こちらはまた今度。オンネトー湖もパス。

何故か赤塚不二夫氏のサインが景福の壁に・・しかも元日・・・・

お昼でお腹が空いたのでちょっと何かをつまもうと思ってあしょろ湖道の駅に立ち寄る。足寄はそれほど大きな街ではないが、市街地に「あしょろ銀河ホール21道の駅」、数キロ離れた足寄湖に「あしょろこ道の駅」がある。

何度この絵を見ただろうか。あ、足寄は松山千春の故郷です。持っているフキは地元名物、螺湾蕗(ラワンブキ)です。

2Fの売店&レストランに。地元名産の螺湾蕗やチーズが売られている。

カレーの香りに誘われて、カマンベールチーズ入りのカレー(780円)を頂く事に。

美味しかった。金額UPしてもいいから もっとチーズを入れて欲しい。

続いてずっと以前から行きたかった芽登温泉(めとうおんせん)に向かう。

この温泉、中々微妙な所にあり、どこかに行く通り掛かりに寄るっていう事が出来ないのだ。今日はこれが目標だ。

源泉62℃、湧出量毎分120Lの無色透明な単純硫黄泉。加水・加温はしておらず源泉掛け流し。飲泉も可能。そして・・・

でました。日本秘湯を守る会の会員宿である!

北海道には現在8つの日本秘湯を守る会の会員宿がある(過去には養老牛温泉湯宿だいいち、現在休業中の菅野温泉旅館もそうだった)。私は特にそれに注目して訪ねた事はないのだが、数えたら今迄4つの会員宿を訪れていた(日帰りだけど)

 

1.丸駒温泉 丸駒温泉旅館(2010年)

2.ニセコ新美温泉 新美本館(2010年)

3.旭岳温泉 湧駒荘(2011年~2013年)

4.知内温泉 知内温泉旅館(2012年)

 

 そして今回5つ目の芽登温泉である。北海道ではあと残り3つ、

 ・高原温泉 大雪高原山荘

 ・ニセコ昆布温泉 鯉川温泉旅館

 ・上の湯温泉 銀婚湯

 

会員宿=絶対 とは限らないと思うけど、少なくとも私が好きな温泉の筈だ。

次の目標が出来た。高原温泉は冬期休業だから早めに行かないと。。

芽登温泉、画像では見難いが川の畔に露天があり、素晴らしいのは大自然に包まれての湯浴みが楽しめる所にある。湯は勿論源泉掛け流し。

私の本年一番の露天風呂だ。

詳しくは芽登温泉のHPをご覧あれ。

道道88号線
道道88号線

2泊3日の旅の締め括りに最高の温泉を楽しむ事が出来て少々高揚した中でのドライブ。道道88号線(本別留辺蘂線)は道路のクラック(横一直線の裂け目)が殆んど無い上、交通量も少なく、クルマは勿論バイクのツーリングにも持ってこいの道だった。走るのが好きな人にはおススメのルートだ。

石北峠。峠の売店が新しくなってから一度も行っていないな・・・

 

久々のロードスターの旅、楽しかった。

ではまた^^/