■思君桜/三石/Wピルツ      2019.6.8~9

はい、今回は恵庭にある100年食堂、手打ち蕎麦 思君桜さんに行き、その後は未定!という旅に出発します。

今回は珍しく( 5年ぶり位)息子がキャンプに付き合ってくれる事になり、蕎麦を食べた後に息子のいる札幌に迎えに行き、その後どこかのキャンプ場でテントを張ります。

普段、遠くに行く際は高速道路を多用しますが、ロードスター旅の時は極力下道を走ります。オープンにして街や田舎の風景を眺め、そしてその土地の匂いを体一杯に浴びて走るのです。

バイクの爽快感も良いですが、オープンカーはヘルメットを被らないのでより気軽に風を感じる事が出来ます。

 

上画像は直線道路日本一の滝川側起点です。その距離29.2km!です。

本日の音楽は山下達郎の「ON THE STREET CORNER 2」。

私にとって旅に連れ出す最高の音楽は山下達郎なのかも知れない。

今回の旅の決まっている目的地「手打ち蕎麦 思君桜(しくんろう)本店」さんにやって参りました。

開店10分前に到着という完璧なスケジュール管理。

 

この蕎麦店、今年で100周年であります。

ネットで色々調べると昭和天皇がこちらで食事されたという輝かしい記事もありますが、店構えは至って庶民的であり、敷居の高さは感じません。

AM11時に開店後は、あっという間に満席になりました。

かなりの人気店である事が伺えます。

上のメニューをご覧頂くとお分かり頂ける通り、ごく一般的な価格です。

ただ、もり蕎麦とざる蕎麦の価格の違いが僅か20円というのは驚きです。

そしてお土産蕎麦がある事に注目してください!

 

私はカウンター席に座り、目の前で調理風景を眺めながら蕎麦を待ちます。

店内の風景は満席の為、撮影出来ませんでした。

間も無くざる蕎麦がやって参りました。

ひと目見て驚きました。太い!明らかに太い!きし麺とまでは行かないものの、私が経験した蕎麦では最も太いと断言できます。

 

では、ひと口・・・パクリ。

コシが強い!太さも相まって、蕎麦をすするなんて事は出来ない!蕎麦を噛んで味わう!必然的にそんな食べ方になります。

しかしこれは好きだ!これはクセになる食感だ! 

 

私も相当数の蕎麦店を訪問しましたが、最大級にビックリのお店でした。

勿論皆様にオススメ致します。ああ・・これを書いている今もまた食べたいという欲求が・・・!

食後、恵庭の隣町の北広島にある旧島松駅逓所にやって参りました。

私はこの駅逓所の雰囲気が大好きで、今迄何度もこちらを訪れた事があります。

建物の中は整備され、観覧が出来るようになっています。

 

※駅逓所(えきていしょ)とは、江戸時代、松前藩によって交通不便の地に

 駅舎と人馬を備え、設置された現在の道の駅+ホテルのようなものです。

 開拓期の北海道の交通や運送において重要な役割を果たしました。

 

 北海道内に延べ六百十数か所の駅逓所がありましたが、昭和22年(1947年)に

 駅逓制度が廃止されると次第にその姿を消しました。

 この島松駅逓所は、明治6年(1873年)に札幌本道(現在の国道36号)の開通に

 伴い、官設駅逓所として島松川岸に設置されたのが始まりです。

そしてこの駅逓所に隣接して「クラークの碑」と「寒地稲作ここに始まる碑」が建っております。

 

「クラークの碑」が札幌ではなくここ北広島にあるのは、札幌農学校(現在の北海道大学)の初代教頭(実質学校長)として活躍されたクラーク博士がアメリカに帰国する際、生徒達が一緒にここまで見送りに来て、いよいよお別れという時に生徒たちに「Boys Be AMBITIOUS」と発せられた、その場所だからであります。

 

下画像の通り、北広島のカントリーサインはクラーク博士なのです。

 

そして「寒地稲作ここに始まる碑」ですが、現在北海道では広く普通に栽培されているお米。寒地稲作はここ北広島から苦労を重ね始まったそうです。

そして一路札幌に息子を迎えに行きます。恵庭→北広島→札幌とロードスターで走りましたが、札幌中心部では渋滞があったりして、たまにしかやらないマニュアル操作は楽しいやら疲れるやら・・

そして息子と協議の結果!?

キャンプ地を200㌔離れた

三石(みついし)とした!

 

既にPM1時を回っているが大丈夫か!?

今晩のメニューは「すき焼き」と決めた。

道中にあった冬澤精肉店さんでお買い物。

 

そして肉の選定だが。。

地元、三石牛からセレクトするのは当然として・・・さて。。

A5ランクの肉にしては高くはない。

しかし普段買い物を妻に任せている私にとって、

100g単位の肉にこれだけのお金を払うというのは

ナカナカ抵抗があるものだ。

 

松・竹・梅の価格帯があるが・・う~む。

「880円の肉を500g頂きます!」

  このお店の店員さん達、とっても明るくて楽しく買い物が出来ました!

 「キャンプですき焼きだって~?贅沢~!」ってコメントを頂きました^^;

そして見えてきました「道の駅みついし」。

この道の駅には隣接して温泉施設とオートキャンプ場があるのです。

チェックイン締め切り10分前のPM4:50に到着。

上の赤ポッチが道の駅で・・

上の赤ポッチがオートキャンプ場です。

息子と二人で色違いのピルツをそれぞれ設営。

うーむ・・素晴らしい景色と相まって良い雰囲気ではないか。このテント、全く設営した事のない息子でも簡単な説明のみでラクラク完成させる事が出来ました。

これがワンポールテントの魅力です。

このキャンプ場、1つのサイトで宿泊用テントは1つのみ設営可能となっておりますが、別にスクリーンタープを設営しても良いというルールですので、一方のピルツはタープ扱いとしております。

何故か昭和の時代のCMを思い出した。

そして、隣接する温泉「みついし昆布温泉蔵三」でひとっ風呂。

画像はありませんが露天風呂では太平洋を眺めながらの湯浴みが楽しめます。

入浴券は自動販売機で購入するのですが、通常の入浴料は440円で、

この500円のチケットには・・

なんと‘オロナミンC’が付いてくるのです。

60円でオロナミンC・・まあ、お得でしょう!

こういった温泉施設にはお馴染み、何とも言えない雰囲気の物品販売です。

そしてすき焼きです。

A5ランクの三石牛はモチロン美味しかったですよ。

さて、食事が終われば焚き火でもしたいところですが、このキャンプ場、残念ながら一切「焚き火禁止」でした

 

キャンプ場ガイドブックを毎年2種類買っているのですが、普段持ち歩く亜璃西社のガイドブックの当該キャンプ場のページでは「直火禁止」となっており、てっきり焚き火台を使った場合はOKかと思っていましたが、キャンプ場で確認すると禁止との事。注意が必要ですね。

ギミック社のはしっかりと焚き火×の記載がありました。

 

焚き火が出来ないのは大変残念ですが、ここの芝生は本当によく手入れされていますので仕方ありませんね。

色々なキャンプ場で芝生の上で思い切り直火で焚き火をしている痕跡を見掛ける事があります。芝生は一度枯れてしまうと周囲に違和感なく再生するのに2シーズンは掛かってしまいます。

仮に焚き火台を使っても熱の影響で、焚き火台下の芝生を傷めてしまう事があり、十分に注意する必要があります。

 

そんなこんなでPM9:30には就寝です・・zzzzz

はい、午前3時です。。テントの外に出てみるとうっすらと霧が掛かり良い雰囲気。

 

北海道で6月という時期でのキャンプの良い所は、「虫が少ない事」と「気温が実に丁度良い事」。今回も吸血昆虫はおろか、ハエさえも殆ど飛んでおりません。

夜間の最低気温は13℃程度で、シュラフにくるまって寝るのにベストでした。

本日は30サイトのうち、3サイトのみ使われております。利用率10%です。

このキャンプ場、シーズンオフとは言え利用率が低いのは、この地域としては利用料が1サイト5,250円と少々お高めであるという事と、焚き火が出来ない事が挙げられます。キャンパーは焚き火が好きですからね~。

 

但し、何人利用しても1サイト一律5,250円ですし、焚き火が出来ない=煙害がないという事、立派な温泉が隣接している事、景色が素晴らしい事を考えれば充分満足できるでしょう。

AM5時、時折もやが掛かって・・美しいキャンプ場だ。。

 

そうそう、各サイトの車両駐車スペースは微妙に長さが違っていて、

キャンピングカーの様な長い車両はそれにマッチしたサイトを選択可能です。

サイトを示す番号も洒落ています。

息子と記念撮影。画像左側が空いていた。年賀状にでも使うか・・

 

こちらのキャンプ場、早朝に出発する事が出来なかった。

車内に掲げる利用者証明プレートの返却の為に

管理人さんが営業し始めるAM8:30まで待つ必要がある為だ。

一般的なオートキャンプ場ではポピュラーな

返却用ポストか何かを用意しておいてくれると助かります。

この辺りはサラブレッドの牧場だらけ。お馬さんがお好きな方はたまりません。

平取町二風谷を通り掛かりました。二風谷は北海道で最もアイヌの比率が高い地域なんだそうです。アイヌ初の国会議員、萱野茂が開設した萱野茂二風谷アイヌ資料館や二風谷アイヌ文化博物館などの施設群が。。

ちょっと面白そうなので立ち寄ります。

今回は沙流川歴史館(無料)に行きました。

こちらは「二風谷遺跡」をはじめとする遺跡で発掘された、縄文時代や続縄文時代、擦文時代、江戸時代以前のアイヌ文化の出土品、土器のほか金属器などが豊富に展示されております。

明治時代以降の学校を始めとした当時の人々の暮らしの紹介もあり、見応え抜群。

野生動物、樹木などの解説も工夫された展示で面白いです。

ジオラマでの当時の暮らしの紹介は見入ってしまう。

黒曜石を先端に使った矢。アイヌは狩猟時には先端部分にトリカブトの毒を塗っていたらしい。

黒曜石は私が北見市に住んでいた小学生の頃、砂利道に砂利と混じって落ちていたので、よく拾って上の写真の様に刃物状にして遊んだ。

黒曜石はガラスの石といった感じで硬いアスファルトに叩きつけると、いとも簡単に割れるのだ。懐かしいな・・。

投網。錘は丸くて平らな石に縄を引っ掛ける溝を掘って縄を通している。シンプルだが唸る作りだ。生活の知恵って凄いねえ・・。

 

ちょっとこの施設群はかなり面白いので、日を改めてじっくり来る事にします。

 

施設群の中に洒落た建物が。軽食喫茶店です。

デッキで息子とソフトクリームを頂く。

建物内部。窓の外にはチセ(アイヌの住居)が見え、何とも楽しい。

コーヒーは150円、ソフトクリームは250円とリーズナブル。

こんなチェアに座って・・

胡麻のソフトクリームを頂きました。

帰宅途中、美瑛の丘で・・

かつてミツバチ族と呼ばれた旅人達で賑わった

「美瑛 かしわ園」も 今ではヒッソリ静かな佇まいです。

 

もうあの日は戻って来ないのです・・

 

ではまた・・^^/