■10年間を振り返り  2019.11.3

私が一人旅やソロキャンプ活動を始めたのは2009年。

インスタやツイッターは誕生前、情報発信の中心はブログであり、個人の趣味のHPがホームページビルダーでせっせと作られていた頃、「サラリーマン野宿旅」というサイトが目に入った。

ごく普通のサラリーマン、蓑上誠一氏が仕事を終えた週末にテントをクルマに積んであてもなく林道を走って行き、道の行き止まりでキャンプする・・という肩の力が抜けまくったキャンプ旅を紹介していたのだ。(更に書籍までも発行されていた)

 

キャンプと言えば家族や友達と行くものと考えていた自分には驚きの行動だった。「そうか、こんな気楽な感じでいいんだ・・」 私の活動原点はここにある。

忘れもしない2009年5月、たった一人で豊富町の「兜沼公園キャンプ場」を訪れたのが、初めてのソロキャンプだった。あいにく当日は雨で小さなバンガローを借りて一夜を過ごしたのだが、寂しいような、ウキウキするような、今迄にない不思議な時間を過ごしたのを覚えている。

その時の食事。

途中のスーパーで散々迷いながら食材を選び、

日本最北の酒蔵、国稀で日本酒と酒升を調達し、

バンガロー備え付けのテーブルの上で一人宴会。

ロゴスのピラミッドグリルがピカピカだ。

食パンにイチゴジャムって・・^^;

一番最初に購入したソロキャンプ用のテントは「LOGOS ビッグキャノピーCTドーム-Z」。この頃はポールがジュラルミンだとかグラスファイバーだとか、そんなのもよく分からないで価格と居住性に重点を置いて購入した。

10年前のキャンプ業界は現在のキャンプブームには程遠い静かな状況で、各メーカーが用意するキャンプ道具は今より遥かに少ないバリエーションだった。

例えば焚き火台なら「スノーピークの焚火台」がアガリ、みたいな感じ?

 

最近はキャンプ芸人が注目され、その活動はYoutubeだけでは無くテレビ番組でも紹介されているが、当時は現在でいうソロキャンプなんていうジャンルは余り認知されておらず、一人のキャンプと言えばライダー・チャリダー・バックパッカー・登山者の旅の一環でのものが一般的だった。

一方でその頃、若者のクルマ離れが強く表れ始め、自動車メーカーは安全性・環境性能・経済性を重視したクルマの開発に力を入れる様になった。一般人のクルマに対する価値観の大幅な変化だ。

 

クルマの為に働いて来たような古いタイプの私(クルマを買ったり弄ったりの浪費で楽しむ)はその価値観と決別し、クルマを使った楽しみをしよう、つまりロードスターによるキャンプ旅をやってみようと考えた。

 

当時フランスのバカンスの様子を調べていたら、普通のコンパクトカーのルーフに荷物を満載して出掛ける様子が紹介されていた。

日本人は道具に拘り過ぎたり一辺倒の傾向があるが(例えばかつては猫も杓子もヴィトンとか)、相対的な価値観にとらわれず、自分スタイルで楽しもうと思った。

それは自分の場合、目の前にあるロードスターでの旅だった。

 

オープンカーは本来、屋根を開け様々な道を走る事こそが楽しい乗り物であり、実際知らない町や道や景色の中をオープンで走り抜ける事は五感全てを刺激するもので、毎回沢山のワクワクを与えてくれた。

野宿旅を調べると必ずヒットする「加曽利 隆」氏の著書は何冊も読んだ。

2019年、「所さんの笑ってコラえて」にも出演し、その激しい半生が紹介された。

1947年生まれの加曽利氏は若い頃から定職には就かず(結婚してお子さんはもうけられましたが)、世界中を旅して歩いた事が凄いのは勿論、ギネスブックで300日の間に3,000湯以上の温泉に入浴した事が認定されている。

私も温泉のハシゴをした事があるが1日に5件位かな?もうそれ以上は体力的に無理。加曽利氏は1日に10湯以上の入浴をコンスタントに300日続けたのだ。

何というエネルギーだろうか。好奇心がこれほどの行動力を生むなんて。

加曽利氏が温泉巡りを行ったのは日本が温泉大国である事を世界旅行で気付かされたかららしい。以来私も足元にも及ばないながら、温泉紀行を楽しんでいる。

極力変わった温泉を目指したいが、殆どは上のような本を読んで我慢している。

寺崎勉氏も外せない。

そのお洒落と真逆な武骨なスタイルが「寺崎流」

地球と一体化する野宿旅は素晴らしい。

かつてバイクツーリング雑誌の

創刊者でもあった寺崎氏は、

今でも沢山のファンに支持され活動を続けている。

 

「奥の超細道」・・我が家にジムニーが来たのはそういう事だ。

 

ちなみに寺崎氏は美幌町の農家出身。

斎藤工がテレビで若い頃の外国放浪の旅を話していた。「深夜特急」という本に触発されたのが行動を起こした理由らしい。その後、彼はパリコレのオーディションで採用され、現在の活躍に至っている。

 

そう言えば、私が興味を持って読む様々な旅ブログで「深夜特急」という本の話が出てくる。

早速調べてみたら、沢木耕太郎自らが経験した旅を基に書いた本らしく、かつてバックパッカーのバイブルとして沢山の若者や旅人に大きな影響を与えたらしい。

この本が出版された1980年代~2000年頃までは現代の様に旅先の情報を簡単に得る事は出来なかった為、こういった本が支持されたのだろう。

 

今更ではあるがこれらの本を買い求め、更に大沢たかお主演でドラマ化され、DVDとなった深夜特急もネットで入手し、深夜に何日か掛けて見終えた。

凄いね。ネットはおろか携帯電話も無い時代の旅は。

情報が無いから全ての経験がハラハラのぶっつけ本番だ。

現在の旅の醍醐味、ドキドキって昔に比べかなり減っているのだろうね。

チャリンコという超無防備な乗り物で世界中を旅した若者達がいる。これは本当に凄い事だ。私が読んだ本では全員が全員、道中で盗賊に襲われてスッカラカンになっている。リヤカーで世界一周している人もいたな・・。

まあ、こんな旅に比べたら私の旅なんて家の庭を散歩する程度のものだ。

金持ちだって負けていない。アメリカの投資家ジム・ロジャーズは、ベンツのGクラスのシャーシに同じくベンツのSLK(ハードトップのオープンカー)のボディを載せた夢の様なクルマで世界一周を行った。やっている事は若者チャリダーと変わらない。

椎名誠氏の本も数々読んだが、この「にっぽん全国百年食堂」は面白かった。ご存じの通り、この本の影響を受け、私は北海道の2019年時点で100年の歴史を持つ33店の飲食店訪問を終えており、またこれからもその活動を続けて行こうと思う。

 

知らない町のその地域で愛され続けたお店には毎回勉強させられる。たった数年でその多くが廃業してしまうという飲食店、一世紀も続ける事が出来た理由はどのお店でもほぼ共通だった。。

 

■100年食堂Part1  ■100年食堂Part2

 

という事で、10年間にわたって

活動報告をして参りましたこのサイト、

今迄通り他のSNSに重心を移さず、

自分自身の興味の赴くままの活動報告を

続けて参りたいと思います^^

 

つかの間の世に なぜ人は嘆き

涙流すのか 繰り返すのか

その現だけが ここにある