■襟裳の夏は・・・      2021.7.23-24

 

連日暑い日が続き、キャンプ旅には適さない状況です。

しかも新型コロナによる移動制限が札幌市に掛かっています。

私は旭川市民なので札幌に行かなければ道内どこに出掛けてもOKの筈ですが、札幌圏以外の国道の電光掲示板にも「不要不急のお出掛けは控えましょう」とアナウンスがされており、「ああ・・」とレジャー気分が半減してしまいます。

 

なかなか厳しいですね。。とりあえず思い付く行きたい所は・・ 

 

①函館方面・・新型コロナ問題があり、昨年も函館方面に行っていません。荷物を積んだ旭川ナンバーのロードスターで人の多い地域を通過するのもな~って事で却下です。

 

②羅臼で温泉三昧・・知床は野湯が素晴らしいのがあります。食べ物も美味しいです。しかし最近のヒグマ騒動で行きたいキャンプ場が閉鎖。それに暑い中で温泉三昧もないか・・という事でこれも却下。

 

他に案が浮かばない。猛暑にオープンカーで移動し、その上キャンプっていうのに気乗りしないのが原因。

 

天気予報で比較的涼しい所を検索すると襟裳(えりも)がヒット・・

日中も25℃程度しか上がらず、夜間も20℃程度で推移するようだ。

あの辺りは人も少ないし、好きな「百人浜オートキャンプ場」もあるので、ドライブがてら行ってみよう。

 

片道330キロ位あるので早朝4時に出発。交通量は少なく、涼しくて快適です。

旭川の隣町美瑛にあるケンとメリーの木。先に撮影している人がいたのでゆっくり撮影出来なかった。

日中は人でごった返す「かんのファーム」も人は皆無。

私が遠出する楽しみと言えば、50%位はロードスターを走らせる事で、残りが食べ歩きや温泉やキャンプです。

 

ロードスターは軽く、ハンドリングは軽快、オープンカーなので、まるでゴーカートの様な楽しさです。遠出する理由はロードスターを操る事なのです。

 

最近はアップルミュージックのサブスクで今迄聴かなかった様々な音楽を毎回DLし、更に充実したドライブが出来る様になりました。

今回はそのアップルミュージックより「はじめてのエルトンジョン」。

Goodbye Yellow Brick Road、歌詞の内容は金や名声を捨て、自分らしさを追求する宣言だって事は聞いた事がありましたが、やはり名曲中の名曲ですね。

国道237号線は旭川に住む人にとっては身近な道路です。ただ、普通の感覚だと旭川から富良野迄続く道、程度の印象でしょう。でもこの国道が太平洋に面した、何と浦河まで続いている事を知る人は少ないと思います。

2015年の高波で日高本線は被災、鵡川駅以南はその後列車が通行する事なく、2021年4月1日に正式に鉄道事業が廃止され、バス転換されました。

私はこの道路を通過した回数は少ないですが、何度か列車と並走した事が思い出されます。

海岸線を走る列車は絵になるのです。

日高地方は昆布漁が盛んな地域です。今時期が昆布漁の最盛期で画像の通り、アチコチで昆布が天日干しされているのを見掛けます。

天気は曇りですが、蒸し暑く、オープンドライブがギリギリな感じです。

国道沿いのとある小さな児童公園前に

何の音楽を聴くか選ぶ為に一時停車したら・・

隣の一般住宅の私物が公園に侵入しており、一体化していた。

というか、ベランダの目と鼻の先に鉄棒って。。

このお宅の監視状態では遊びにくいな・・^^;

■日高昆布■

日高昆布は日高町、平取町、新冠町、新ひだか町、浦河町、様似町、えりも町 で採れたものを言い、北海道の他の地域の有名昆布と同様、高級昆布として出荷されています。

画像の通り、採取後は漁師の家族総出で天日干しをして、建物前に荷造りしてある通りの状態で出荷します。

あの一束で一体いくら位の値段がするのでしょうか??

海岸線ずっとこの様な状態で天日干しされており、

オープンドライブでは昆布のとても良い香りが漂い続けます。

さあ、いよいよ襟裳岬(えりもみさき)です。

襟裳岬近辺は樹木が見当たらないこの風景が特徴的です。

 

明治時代に入植者が来る迄は、広葉樹林があったらしいのですが、

人間の伐採によって砂漠化、更に砂が海に流れ出し、

昆布漁への深刻な被害をもたらしたという事です。

 

1948年(昭和28年)から国の緑化事業により、

えりも砂漠は少しずつ草原に戻り、今では植林も進んでいます。

いよいよ襟裳岬に到着です。食堂兼土産屋が1軒あります。何年か前までは他に2店舗あったのですが、火事で焼失し、今は1軒だけの独占!?になっています。

えりも岬観光センター。まずはここで腹ごしらえ。

中は土産店と結構広めの食堂があります。

相当数のお客様にも対応可能の様です。

1人だったのでカウンターに通され・・

こちらに来た目的は「スーパーうに丼」を頂く為だったのですが、以前に比べて値上がりして、5,300円であります。

5,300円は異次元のお値段ですが、仕方ありません。「スーパーうに丼一丁!」

スーパーうに丼の「スーパー」たる理由は・・・①地元産のバフンウニである事 ②ミョウバンは一切不使用である事 ③100グラムの量である事

 

お味は・・最高に甘く、磯の香りも満点で、正にうに丼の最高峰です!

天気が良くなってきました。

日高山脈が海に落ちていく場所、それが襟裳岬。

かつての地球の活発な活動がはっきりと伺える素晴らしい場所です。

では、本日宿泊予定の「百人浜オートキャンプ場」に向かいます。夕方までまだ時間があったので、一気に釧路方面!?とも思いましたが、キャンプ場の確保の事を考えて留まりました。

いや~暑い暑い。たっぷり日に焼けての到着です。

私は今まで何度かこちらを利用した事がありますが、いずれの時も空いていたのでフリーサイトを利用しました。

ただ、本日は道路を走るライダーやチャリダーの量を見て危険を感じ、オートサイトを希望したのですが、キャンプブームのせいで既に空きは無し。

仕方なくフリーサイトにテントを張ったのです。

ただ、今迄利用していて気付きませんでしたが、フリーサイトはかなり広大で、相当な人が押し寄せてきても大丈夫です。

 

上画像の奥の方も全てフリーサイトです。

オートサイトが3,190円に対し、フリーサイトは何と驚きの310円ですし。

なんか得した気分。

木製ベンチが「ご自由にお使い下さい」と多数置いてあるのも〇。

ライダーやチャリダーは荷物になるチェアを置いてきても問題ありません。

ただ、テーブルで使ってはいけません(汚れたりするから)

上画像)センターハウス

シャワールーム(200円)やコインランドリーもあります。芝生は大変綺麗に整備されており、訪れるキャンパーはマナーが良く、芝の焦げもほとんどありません。

オートキャンプ場ではありますが、コテージがもあり、またそれらよりも樹木が茂る芝生が綺麗なフリーサイトの方が印象的な素晴らしいキャンプ場です。

長期旅行者も安心のコインランドリー

気温は程よく、風も適度、大きな樹木が多いので直射日光を避けた設営も可能です。本当に過ごし易いキャンプ場です。

まだお昼の12時半頃だったので、場内はガラガラ。しかし、これから続々とライダーを中心としたキャンパーがやって来ます。

 

しかしこう見るとこのキャンプ場の芝生の手入れの良さが良く分かります。

このキャンプ場、焚き火台を使えば焚き火はOKですが、経験が浅い方がやってしまうのが、焚き火台を使えばそれだけでOKと判断してしまう事です。

輻射熱やこぼれた火種が芝生をダメにしてしまいます。焚き火のすぐ傍は物凄い熱を感じますよね。芝生も同じ状態になっています。

焚き火シートなどを必ず使って芝生を守りましょう。

 

・・私は薪も焚き火台も持って来てはいたのですが、暑くてやめました^^;

毎日3時間勉強している行政書士。本日も出掛ける前に勉強してきましたが、夕方まで暇なので、持ち歩き出来る問題集を持ってきて勉強しました。

今年買ったテンティピのオリヴィンを2回使いましたが、私が今迄最も使う頻度が高かった、小川のピルツ7と比較し、良い所悪い所を紹介します。

 

■オリヴィンの良い所■

・メッシュ付きの扉のお陰で、結構涼しい

・テントをピンと張るのにペグあたりのバンドで調整が容易に可能

・かっこいい

 

■オリヴィンの悪い所■

・ほんの僅かだが狭い(そのほんの僅かが大切)

・換気のギミック(寝ながらにして天井の換気窓の開閉が可能)は不要

 (立って頂点に手が届くテントに余計なパーツはいらない)

・仕方がないのだが、素材のせいでテント内が暗い

・重い、かさばる

 

「かさばる」・「重い」が結構ストレス。ピルツ7はパパっと畳めますからね。

ま、これからはその時の気分で選んで使っていきます。

襟裳岬まで到着するまで、釧路方面に行く可能性もあったので、途中のコンビニで上の様な食べ物しか用意出来ませんでした。ま、テントの中で食べると何でも美味しいのですが。ビールは最近はキリンラガービールが一番好きです。

 

疲れていたのでPM8時には就寝・・ZZZ

朝5時のキャンプ場。ライダーの方々が沢山利用しているのが分かりますね。

物音を立てない様にソ~ッとテントを片付け、出発します。

私の周囲のライダーは「もう出発するの!?」と驚いていました。ただ、チャリダーは涼しい朝から早々に出発している人が多いです。

 

私は交通量の少ない早朝のオープンドライブがとても好きなのです。

さあ、一気に300km先の自宅に帰ります。

この朝もやの中をオープンで走るのが何とも気持ち良い。

左手に豊似岳(1,105m)。右手は太平洋。

黄金道路を走る。えりも町の庶野から広尾町までの約30kmが黄金道路と呼ばれ、整備するのに黄金を敷き詰める程の費用が掛かった事が名前の由来となっています。昔と違い、今ではその多くがトンネル化され、景色を楽しめなくなりました。

全てのトンネル内の路面がビチャビチャ。

お陰でロードスターも汚れてしまいました・・

更別村を走行中、道路に動物が見えた。

拡大。肉眼ではリスか何かが車に轢かれている様に見えたが・・

元気に動いた。アスファルトのクラックに手を突っ込んで何かをほじくっていた。一体何をしていたのだろうか。

エゾリス(夏バージョン)でした。

上士幌あたり。 一面のトウモロコシ畑。

旧国鉄士幌線には今でも当時の橋梁が沢山残されています。画像は1936年竣工の第四音更川橋梁です。コンクリート製のアーチ橋はとても雰囲気が良いです。

国道273号線、三国峠に向かう途中での風景。

森林の中を突き抜ける道路。北海道らしい風景です。

前方に見えるのはこれから通る三国峠橋。

改めて凄い所にありますね。

松見大橋を駆け上がる・・

 松見大橋
 松見大橋

先ほど下から見上げた三国峠橋。

層雲峡温泉街を通り・・

上川町、道道849号、日東東雲線を走る。

ジャガイモの花が咲き、

蕎麦の花が咲き、

そして稲が穂を付けている。

 

 

北海道は広く、1時間も走ると農作物が全く違ってくる。

土地によって匂いも全く違う。

匂いをダイレクトに感じられるのは

オープンカーの面白さで、

これが深い旅情を感じさせます。

 

では・・また^^