■留萌・増毛・浜益 の旅   2021年12月12日

 

受験勉強はようやく終わり、精神的に余裕が生まれ、週末は妻を誘って日本海側にフォレスターでドライブに行きました。(ロードスターは来春まで冬眠です)

 

国道275号線 沼田町にて。

この踏切は北海道では唯一の国道踏切らしいです。

留萌と言えばお馴染み「寿司 蛇の目」さん。

看板メニューの「蛇の目スペシャル(税込3,800円)」。21種類のネタが楽しめます。一品ずつ注文すると7,000円を超えますので、非常にお得です。

ただ、最近北海道では赤潮被害でウニが大不漁で、蛇の目スペシャルからウニが消えました。代わりに好きなネタを選べまして、トロを注文。

留萌市から少し南下し、増毛町にやってきました。

こちらでは一度も行った事の無い「総合交流施設元陣屋」に立ち寄ります。

館内には幕末の秋田藩の元陣屋の郷土資料館や、一般的な図書室があります。

図書室で面白い本を発見しました。

何と私が以前から興味を持っている「歩古丹(あゆみこたん)=リンク先」について、歴史を調査し、まとめた書籍です。成瀬健太氏(リンク先=日本の過疎地 執筆)が2021年に出版されている最新刊です。

手に取って軽く一読しましたが、驚くべきほど詳細な調査内容で、私が長年疑問に思っていた事が詳しく記されています。

一般には流通していない書籍のようで、しかし成瀬氏のメールアドレスが本誌に記載されておりましたので、帰宅してから直接注文する事にしました。

厳しい冬期に向けて看板にブルーシートが掛けられていますが、こちらは「増毛山道」の入り口です。

増毛山道とは増毛から浜益までを繋ぐ山道で、かつて江戸幕府の命令で開発された道路です。昭和初期に使われなくなり、一時は廃道になったものの、近年有志の手によって再開通がなされました。リンク=増毛山道の会HP

いつか私も歩いてみたいものです。

岬映橋(こうえいばし)

増毛の図書室で思いがけず歩古丹の書籍を発見し、久々に元歩古丹小学校校舎でも眺めてみようとやって来ました。

画像では見難いですが、確かにまだ校舎が建っています。また来年にでも・・。

(今年は春に訪れています=その時のレポート)

岩尾温泉にやってきました。本当は日帰り入浴をしようとやって来たのですが、この地にある2つの温泉(「あったま~る」と「夕陽荘」)は11月一杯をもって来春まで休業でした。残念。

岩尾温泉が閉鎖されていたので、浜益温泉に向かう事にしました。

途中、雄冬野営場の前で。全体的に景色がグレーですね・・。

浜益温泉で入浴。この温泉の前は何度も通り掛かった事があるのですが、初めての利用です。

沸かし温泉という事もあり、冬季は露天風呂が閉鎖されていて残念。

しかし、この施設は地域の方が日常利用するという雰囲気で、ノンビリ心が落ち着きました。

 

リンク=石狩市浜益保養センター

 

さて、今回増毛の図書室で発見した歩古丹に関する調査文献「ルルモッペ-へき地の暮らしと学び舎の記憶-」をどうしても入手したく、帰宅後早速著者の成瀬氏にメールで連絡をさせて頂き、代金の1,000円をお支払いしましたところ、すぐに私に発送頂きました。

成瀬氏はとても迅速な対応をして下さいました。有難うございます。

 

さっそくじっくり読み込んでみましたが、当時の暮らしについての元住民へのインタビュー、新聞記事等、収集するのに相当苦労されたと思われる様々な情報を見て、その行動力、取材力、緻密さに驚くと共に、また当時の歩古丹の様子がはっきりと目に浮かんできて、長年疑問に感じていた事が晴れる様でした。

 

成瀬氏は「日本の過疎地」というブログを運営されています。

私も今迄このブログを度々拝見した事があったのですが、こうした経緯で接点が生まれたというのは本当に不思議な事ですね。

成瀬氏におかれましてはこれからもご活躍を期待致します。