■人馬一体で人馬一体  2021.5.2~3

 ■マツダの当時のパンフレット
 ■マツダの当時のパンフレット

人馬一体・・日本の弓騎兵である鏑流馬(やぶさめ)の際の、馬と騎手の結束を表す言葉。マツダのロードスターに対する哲学の一つ。

 

長い間行ってみたいと思っていた「ムツ牧場」。

そう、あのムツゴロウこと畑正憲氏が開設した牧場で、ムツゴロウさんのお嬢さんと結婚された、津山氏が現在経営している牧場だ。

この牧場では全くの初心者であってもレクチャーを受けて牧場内の草原や森の中を乗馬する事が出来るのです。

 

フジテレビで「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」という番組が1980年から2001年まで年に4回も放送されていて、動物好きな私はいつも楽しみに見ていたものです。

その番組に出演していた津山さんや石川さんとも会えるのだ。

予約は5月3日のAM10時でしたが、天気予報では現地に行く迄の様々なルートの峠で、5月3日の明け方には凍結の予報が出ており、(石北峠・三国峠・北見峠)

思い切って5月2日の夕方に中標津に向かい出発する事にしました。

 

日中は増毛に行っていたのに早くも中標津に出発・・・尚、今回も息子を連れて行きます。

北の道ナビというサイトでは、リアルタイムで気温や路面温の情報を発信してくれており、この時期の峠超えでは大変便利です。

冬は全く動かさないロードスター、スタッドレスタイヤも持っているのですが、最近ホイールの自家塗装(何年かに一度ワタナベホイールの塗装を剥離して再塗装をしている)をしたばかりで、タイヤもリニューアルし(TOYOナノエナジープラス3というエコタイヤ)、試しに走ってみようと思っていたのです。

5月2日PM8時頃、気温が若干マイナスになっていたものの、路面温度はギリプラスで、何とか石北峠超え。下りの陸橋上では乾燥路でしたが念には念を入れ、時速30キロ位で走りました。(橋の上は気温に影響を受け易い為)

途中、温根湯の道の駅・弟子屈の道の駅で仮眠をし、予約のAM10時ちょい前に無事到着しました。(片道270キロ)

牧草地には丹頂の姿が。北海道では道東でしか見る事の出来ない鳥で、遠くに来たんだなぁと感じさせます。

画像の建物がムツゴロウさんの住む家です。

ログハウスで大きな建物です。

コレ、私の本棚のムツゴロウさんコーナー。ムツゴロウさんの本はとても読みやすく、動物・自然・麻雀など私の好きなジャンルとピタリ一致するのです。

 

ここで超簡単にムツゴロウさんのプロフィールを紹介しますと・・

■1935年生まれ ■東京大学理学部卒業 

■職業は 作家、エッセイスト、動物研究家、プロ雀士 という事であります。

 

一般には余り知られていない事ですが、プロ雀士であり、しかも最高位の十段所持者で、日本プロ麻雀連盟相談役であります。

麻雀界のレジェンドで、「昭和和麻雀十傑」にも選ばれています。

サラリーマン時代、毎月の収入が給料よりも多く、物入りの時は奥さまにもっと麻雀を打って来て・・と言われていたそうです。

頭が抜群に良く、また気迫も凄いものがあります。テレビで見ているホンワカイメージでは全くありません。

そしていよいよ牧場入りです。

ムツ牧場のHPはこちら

 

尚、ムツゴロウ動物王国は1972年に厚岸郡浜中町で、

ムツ牧場は1979年こちら標津郡中標津町で開設されました。

 

その後ムツゴロウ動物王国は2004年に東京へ進出したものの、

様々な問題で2007年に閉園し、

殆どのスタッフや動物は、

こちらのムツ牧場へ戻りました。

遂に人馬一体(Roadster)で人馬一体(Horse)の実現です^^

昔テレビで見ていた津山さんと石川さんです。

顔は忘れていましたが、ムツゴロウさんの本にも

度々出て来るので名前は憶えていました。

 

津山さんは若い頃にムツゴロウさんに憧れ、

何と沖縄から遥々移住して来て、

その後ムツゴロウさんの娘さんと結婚したのです。

雑談の中でお嬢さん(津山舞花さん)は2021ミスジャパンの

最終選考に残った・・とおっしゃっておりました。

これが今日お世話になるドサンコの「大吉」です。乗馬の前にソメスサドルの馬具や(ソメスサドルの時計バンドが付いたオリエントの時計を持っています)、手綱(たづな)を津山さんに教えて貰いながら自ら馬に装着したり、馬の体をブラッシングして馬との信頼関係を作ります。これは大変貴重な経験でした。

馬はブラッシングがとても気持ち良いらしく、全く動かずウットリとしています。

 

参考まで、私達が申し込んだコースは初心者2時間コースで料金は1人1万円です。

たっぷり外乗りの時間があってこの価格は安いです。

馬場(ばば)で練習をして、進んだり止まったり左右に曲がったり、基本的な動きを30分位練習した上で牧場内の野山を歩きます。

いきなり大丈夫か!?とドキドキしましたが、我々がお世話になっている「大吉」と「カマクラ」は大変優秀な馬らしく、初心者の我々の意図を酌んで何の問題もなく思い通りに動いてくれます。感動です。

 

上画像、先頭が津山さん、次は息子(カマクラ)、私(大吉)の順で歩きます。

非常に広大な牧場内の野山を津山さんの楽しいガイドで歩きます。

ちょっとした谷を下ったり、登ったりするのですが、正に本物の4WD、馬自身が道を見て登ってくれるので、乗っている人間はおかしな手綱(たづな)さばきをせず、「がんばれ!」とか「すごい!」等と声を掛けるだけでOK。

津山さんによると人間の言葉はきちんと理解しており、それによって気分が良くなったり、頑張ろうという意欲が沸くそうです。

 

一方で物音に大変敏感で、歩いている際に小鳥が草木を揺らす音でさえ、ビックリして腰が引けたりします。よく馬が物音に驚いて走り出し、道路に大脱走!等というニュースを目にしますが、納得です。

(撮影の時だけマスクを下げています^^;)

ムツゴロウさんの家の前で。ムツゴロウさんは起きていれば出て来るかも・・という事で期待していたのですが、今回は残念ながらお目に掛かれませんでした。

津山さんは私が質問した加納典明氏の話とか、有名雀士が集まって何日も徹夜で麻雀をした時の話とか、色々楽しいお話をして頂きました。

 

この後最後に小走りも経験しましたが、上手に乗らないと局部が大変な事になってしまいます。(歩いている時はとても乗り心地が良かったです)

でも馬に乗って風を切るって最高!

 

たっぷり2時間楽しませて頂きました。津山さん、カマクラ、大吉、ありがとう。

最後は津山さんと記念撮影して終了!

また来ます!

帰りは再び石北峠、又は三国峠経由で帰ろうかと思いましたが、どうも峠付近が氷点下の気温らしく、超遠回り、氷点下の峠越えの無いオホーツク海から興部、名寄経由で帰ります。百数十キロの遠回りです^^;

 

その前に折角ここまで来たので野付半島のトドワラ(特異な環境から立ち枯れしたトドマツ)を息子に見せてあげてから帰る事にしました。

息子に大した感動はありませんでしたが・・

下川の「矢内菓子舗」さんでお土産のお菓子を買いました。

士別に道の駅が!?ちょっと立ち寄ってみました。5月1日にオープンしたばかりだそうです。綺麗な建物で素晴らしいのですが、トイレの扉、このご時世、自動ドアにするか、扉なしにして欲しい。

手で掴む引き戸とは・・。

 

この道の駅の名前は「羊のまち 侍・しべつ」となっています。侍の意味ですが、北海道には「しべつ」という町が2つあり、一つは道東の「標津」、そしてもう一つがこちら道北の「士別」です。武士の士から「侍しべつ」と言われています。

 

ちなみに私達が乗馬の為に今回訪れたムツ牧場は「中標津(なかしべつ)」でした。

 ■引用元 マツダ
 ■引用元 マツダ

 

という事で今回の旅の報告はこれにて。

ロードスターは機械ならではの思い通りに操る一体感。

馬は感情を持つ温かい生き物に乗り、共に移動するという、二つの生き物の気持ちで動く一体感。1日に二つの一体感を味わう事が出来て大変充実しました。

 

増毛、中標津と2泊3日で一気に920キロも走ってしまいました。

殆どの時間が雨降りで夜間走行も多く、大変疲れました。まあ運転が好きなので楽しかったのですが。

このGWはずっと天候が悪く、テント泊を諦めたのですが、その内新入りのテントを使ってどこかにキャンプをしに行きます。

 

ではまた^^/