■焼尻島へ行く    2012年7月15日~16日

最近は少年野球関連で以前ほど出掛けられなくなった。しかし7月15日、連休中日に羽幌での仕事があり、チャンスとばかりにロードスターで焼尻島に上陸する事にした。

今回は国道士別方面から霧立峠(きりたちとうげ)を通り、羽幌のある日本海側に出る事にする。

霧立峠近辺では4月26日に大きな地滑りが発生し、通行止めとなっていて、6月26日にようやく開通したので、その様子見も兼ねて通過する。

途中の山の中で、我が家で親の代(卵)から育てたクワガタ達を自然に帰した。

木に逃がしてからカメラを車まで取りに行って撮影したので、このメスしか撮影できなかった。達者で暮らせよ~~

国道239号線、霧立峠そばの崩落現場。この画像の向こうもこんな感じの崩落が続き、広範囲で寸断されていたようだ。

開発局HPより 工事中の進捗状況報告
開発局HPより 工事中の進捗状況報告

国道239号線、霧立国道は50キロ以上も山道が続き、走り応えがある。

★クリックすると拡大します
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午後1時 仕事が終わる。羽幌サンセットビーチ。天気はピーカン。見え難いが画像中央奥に利尻富士が見える。 画像を拡大して凝視してみて下さい。

羽幌港で。

左は高速旅客船「さんらいなぁ」、右は普通フェリー「おろろん2」

私が乗船するのはクルマを積載出来る「おろろん2」

おろろん2
おろろん2

「おろろん2」は小ぶりなフェリーで、人間は最大300人、乗用車8台、大型トラック2台を積載可能。

午後2時30分、羽幌港を出発。海が青い!

2等室。乗船客が乗る事が出来る部屋は4階層になっており、一番上は1等室で飛行機のエコノミーの様な座席、2階層以下は2等室で雑魚寝が出来る様な部屋だ。私は2等室だったが、乗客が少なく横になって昼寝出来るのでかえって良かった。

午後3時30分 1時間の船旅を終え焼尻島に到着。

港にある新沼食堂で昼食とする。

たこ丼(白いご飯の上にタコの刺身が乗っている)850円。

右の吸いものはワカメの天婦羅が入ったもの。ワカメの天婦羅なんて初めて食べた。 何て表現したら良いか分からない初めての食感。(美味しかった)

ウニ丼と迷ったのだが、目新しいものを食べようと思って・・。しかしたこ丼は普通でした・・。

港から2キロちょっとの所にある「白浜野営場」に到着。

この野営場は景観が素晴らしいと有名な場所。

★クリックすると拡大します
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ラナルド・マクドナルド上陸記念碑

野営場入口に建っていた。日本初のネイティブ英語教師だったらしい。

トイレ横の坂道を登ると・・

それはそれは素晴らしい景色が広がる野営場があるのです。

野営場から眼下の駐車場を見る。海や空が色々な青。

焼尻島を一周してみる。焼尻島は周囲12キロの小さな島。自転車でも軽く一回り出来てしまう。

道路は途中から中央車線が無くなり、ゴーカートの道路位に狭まる。対向車とすれ違うのは難しいが、対向車がまず来ないから問題無し。

 

前方には焼尻島とほぼ同じ大きさの天売島が見える。

午後5時30分 焼尻港で釣りを開始。

釣りのガイドブックでは期待出来そうな感じだったが・・。

水はとても澄んでいて結構深い海底までハッキリ見える。

天気が良いので海を見ているだけで最高な気分
天気が良いので海を見ているだけで最高な気分

港内でも船が行き来しない場所には鬱蒼と昆布が生い茂り、小魚が群れで泳ぐ姿が見られた。

午後8時までウロウロしていたが、2度アタリがあったもののバラしてしまい、釣果はゼロ。体も疲れてきたのでテントに戻り晩御飯とす。

レトルトの豚丼。実はコレ自衛隊御用達の食事を入手したもの。

真ん中にゴロンとあるのが豚肉の塊。これをほぐして頂きます。

ナカナカ美味しかったです。

 

この後お隣の父子でいらしているキャンパーさんに誘われて一緒に飲みました。

翌朝3時に起床し、再び港へと足を運ぶ。勿論釣りだ。

朝の日の出前、このパープルな感じが大好きだ。

港から日の出を見る。

港そばの町並。素朴な佇まい。

1時間ほど糸を垂らすも結局また釣果がなく、島内観光に切り替える。

■北海道立焼尻診療所

 焼尻島唯一の診療所。昨年11月から医師不在の為休診していたが、

 7月1日から1年限定で医師が赴任してきたらしい。

 リアルドクターコトーだ。

■北留萌消防組合消防署焼尻分遺所

 焼尻島唯一の消防署

■焼尻郵便局

 焼尻島唯一の郵便局。郵便局は日本全国津々浦々にあります。

 民営化で局数は減ったのだろうけれども、事実上世界最大の金融機関と

 言われるだけありますね。

■羽幌警察署焼尻駐在所

 焼尻島唯一の交番。犯罪と言えば密漁位しか思い浮かばない。

■焼尻郷土館
 北海道指定有形文化財の旧小納家でもある焼尻郷土館。

 1900(明治33)年建造。当時の建物が現存するだけでも素晴らしい。
 小納家は呉服屋・雑貨商を営み、郵便局・電信局を建物内に併設していた

 らしく、それらの展示があるようです。(結局入館しなかった・・)

焼尻島はオンコ(イチイ)の木で有名な所らしい。

樹木についてはとんと疎いが、何でも厳しい環境下で育つオンコ群は珍しい育ち方をしているらしく、国の天然記念物にも指定されているとの事。

「奇木 鶴の木」 ただ途中で折れた木の様にも見えるけど・・
「奇木 鶴の木」 ただ途中で折れた木の様にも見えるけど・・

キャンプ場前の白浜海水浴場に降りてみる。画像が白トビしているな・・

砂の中に相当の割合で貝殻が割れたものが混じっており、それが砂を白く見せている。目の前の磯には貝が沢山生息しており、その亡骸が白浜を形成している様だ。

右に見える建物は今は廃墟となった更衣室。

再び島の外周を走ってみる。

程良い起伏、樹木が殆んどない緑、海と空の青、向こうに見える天売島。

美しい色の景色

牧草地に入れる道の様なものがあったので、道路から10mほど入って撮影。

この島はサフォーク(羊)の産地として有名らしく、名品らしい。

行った事はないがニュージーランドってこんな感じなのだろうか。

ウグイス谷に架かる橋
ウグイス谷に架かる橋

再び別ルートからオンコの原生林に入る。この島にはヒグマはおろかキタキツネ、マムシも生息しておらず、安心して山中の一人歩きが出来る。

散歩には楽しいが、特別目をひくものはなかった(無学が原因か)

おっと。幸福の黄色いハンカチのロケ地か。阿部寛版のを昨年見たな。

 

しかし幸福の黄色いハンカチと言えば高倉健だ。(下)

■焼尻小中学校

生徒数は2011年度で小学生2名、中学生9名。色々調べていて驚いた事がもう一つあり、隣の天売島の高校「天売高校」には生徒が4名しかいないらしい。

高校で生徒4人と言う事は先生はその何倍いらっしゃるのでしょう?

 

学校前には手押し式信号機が設置されている(LEDなのでカメラに信号の色が写っていない)。

車通りは殆んど無く、生徒も少人数なので信号機はほぼ不要な筈だが、子供達が島外に出て信号機の使い方で戸惑わない様に存在しているらしい。

テントに戻って朝御飯。いか飯とデザートにフルーツみつ豆。普段みつ豆なんて食べないのだが、キャンプに来ると何故か食べたくなる。

キャンプ場風景。
キャンプ場風景。
キャンプ場から下界を。
キャンプ場から下界を。
隣は牧場。
隣は牧場。

午前9時頃から片付け開始。午前11時のフェリーに乗る為だ。

今日も天気が良さそうだ。

車両の運賃は片道7,650円(運転手1名2等室料金込み)

運賃表(片道) ロードスターは全長が3,950㎜なのでまだ安いが、大抵のクルマは4mを超えるだろうから結構いい値段だ。実施が平成元年6月・・

では、本土に帰ります。

海が凄い青。さよなら焼尻島。

午後12時10分。羽幌港に到着

昼食を北のにしん屋さんで取ろうと思っていたが、物凄く混んでいたので中止。

一度も行った事は無いが、海鮮丼が安くて美味しいと周囲の評判がとても良い。

結局霧立峠経由で霧立亭(幌加内町字添牛内)に寄る。

ずっとオープンで走って来て熱射病気味。冷たい蕎麦が食べたくなった。

霧立亭は幌加内町にあり、幌加内町は蕎麦の生産が日本一なのです。

(上)霧立亭

納豆蕎麦。美味しかった。

 

という事で今回の旅はお終い。今度はどこへ行こうか。。いつ行けるかナ・・