■夏!! 三石(みついし)

北海道も夏真っ盛りです。そう言えば「冷夏」という言葉を最近耳にしなくなりましたね。調べると北海道の最後の冷夏は2009年だったそうで、1990年代までは2年に一度のペースで冷夏だったそうです。

 

さて今回は三石のオートキャンプ場のコテージで一泊の旅行に出掛けます。候補はもう一つあって、小樽の「ドーミーイン」さんの24時間プランを利用した小樽の街の散策というものですが、小樽の街も特に目新しいものもなさそうなので、今回は三石にしました。

AM7:45 ケンとメリーの木。朝は観光客がほぼいないですね。

週末の日中はこの辺り、ごった返して凄いです。

美しい花畑の「かんのファーム」さん横を通過。

国道237号線、南富良野の入り口付近で撮影。今日は暑いです。湿度も高いです。オープン走行は田舎の山間部と海岸線のみとします。

占冠(しむかっぷ)の街に到着しました。

占冠(しむかっぷ)の道の駅で休憩です。

八百熊CAFEさん。

やたらメニューが豊富です。

アイスカフェラテ(500円)

パンかま(カレー味)300円。カマボコをカレーとパン生地でくるんで揚げてある食べ物。この類いの食べ物を最近見掛けますが、初めて頂きました。

感想は・・とても美味しい!!です。特にカレーと合っていると思います。

また近々食べたいと思わせるものでした。

ちょっと千切った断面。

日高町に入るとこういった場面に出くわすようになります。

昼食は手打ちそばで有名な「いずみ食堂」さんです。今回で2回目の訪問です。

AM11時開店で、10分前に到着して20人待ち位でしょうか。人気店です。

メニューは豊富です。お値段は普通な感じ。

もり蕎麦(800円)とアスパラガスのかき揚げ=限定品(400円)を注文。

こちらの蕎麦の特徴は太麺でねじりが入っている事です。

蕎麦の香りとコシのある麺でとても美味しいのです。

アスパラガスのかき揚げもサクッと最高でした。

有名人も多数訪れております。

こんな片田舎でも良い仕事をするお店にはお客さんが沢山集まります。

右手に太平洋を見ながらオープン走行。気持ちイイ!

続いては「椿サロン 夕焼け店」さんです。

下の地図をご覧下さい。素晴らしい場所に建つ喫茶店です。

眼下に太平洋。

1階の席。勿論オーシャンビューですが、2階の席の方がより景色をよく見られます。ただ、今回は満席でした。残念。

1階と2階は吹き抜けになっております。

窓にニホンシロフアブが飛んできました。虫が大の苦手な妻は悲鳴。

このアブは雌が動物の血を吸います。(蚊も同じ) 産卵の為の栄養補給ですね。

ただ、牧場ではこれが大発生して家畜に多大なストレスを与える事が問題になっております。

アブキャップなるものが販売されており、アブの行動特性から捕獲する器具です。「虫」と聞くと毛嫌いする人も多いですが、虫は私達の身の回りのモノの開発に大きく役立っている事も少なくありません。

私は動物や昆虫など生き物全般が好きでNHKの「ダーウィンが来た!」をよく見ていますが、特に昆虫の生態は謎が多く、たとえ身の回りのアリでも観察すると大変興味深いものです。

 

昆虫を参考にしている例としては・・

 

1. 新幹線

  • 参考:ハチやトンボの空力形状+カワセミ(厳密には鳥)

  • 応用点:昆虫の「空気抵抗の少ない体形」を参考に、車両先端部の形状を設計 → トンネル突入時の騒音(トンネルドン)を大幅に軽減。

2. 新幹線のパンタグラフの防音カバー

  • 参考:昆虫やフクロウの羽のギザギザ形状

  • 応用点:ギザギザ構造を真似て空気の乱流を抑制 → 走行中の騒音低減。

3. 高機能な塗装・コーティング材

  • 参考:蝶の翅(光の干渉構造)、コガネムシの外殻(メタリック反射)

  • 応用点:自動車や建材用に光沢・色彩が変化するコーティング技術として利用。

4. ロボット工学(昆虫型ロボット)

  • 参考:アリ、ゴキブリ、バッタなど

  • 応用点:狭所を自在に移動できる機構、脚のばね機構や触覚センサーなどを模倣。

5. 自動車の空力デザイン

 

  • 参考:トンボの翅、ハチの腹部の流線形

  • 応用点:空気抵抗を下げ、燃費を改善するボディ設計に活用。

話がだいぶ逸れました。頂いたのは「自家製コーヒーゼリーと白玉のクリーム苺ぜんざい(950円)」長い名前だ・・。しかし美味しかった。喫茶店のコーヒーゼリーは味わい深いですね。

静内のマックスバリューで買い出しです。

ここから南は大きなスーパーがないので注意。

日中、にわか雨の予報でしたが、霧雨程度で問題なし。

本日の宿泊地「三石オートキャンプ場」に到着です。

隣には道の駅や温泉が並んでいて大変賑やか。

コテージ群です。

このキャンプ場は4回目の利用で、うち2回はコテージ泊です。

左には太平洋が広がり、素晴らしいオーシャンビュー。

今回はコテージ泊ですが、理由は「暑い」から。実はキャンプに真夏は全く適さないのです。ビニールハウスを想像して下さい。

夜は体がべたついて眠れず、無数の吸血昆虫が飛び交うのです。

 

こちらのコテージは住宅の様なもので、シャワーやキッチンも付いています。

エアコンはありませんが。賃料は1泊2日で13,340円で4人までOKです。

キッチンと冷蔵庫。

水洗トイレ。便器はピカピカです。

前室付きのシャワールーム。とてもキレイ。

リビングは10畳位かな? テーブル、電源コンセント、照明、網戸付き。

今回、予約が前日で、残念ながら海側のコテージは借りられませんでした。

しかし、海の波音はハッキリ聞こえますし、海にいる感はしっかりあります。

荷物をコテージに運んで、タープを張って珍しく妻と記念撮影。

虫もほとんどおらず、妻も喜んでおります。

ちょいと散歩。コテージの向こうはオートサイト。無茶苦茶暑くて湿度が高く、上半身裸で炭を熾しているお父さんが多数出現。お疲れ様です。

こちらの海は残念な事に遊泳禁止ですが・・

水遊びが出来るコーナーが設けられており、

小学生以下の子供は大喜びで遊んでいます。

砂浜に白っぽくて穴が開いた石がいくつか落ちていました。固い石にぶつけると割れて、穴の奥から貝殻が出てきます。これは海底の軟岩に貝が穿孔して住んでいた跡が化石化したもので、珍しくも何ともありませんが、面白いです。

道の駅で食料品とアルコールを追加購入。

今夜は炭火焼肉です。暑いので炭火は辛いですが、小さな炭火コンロで最小限の炭の運用をして暑さをしのぎます。少しでも大きなコンロを使うと熱気でグッタリしてしまいます。

食事のあとは妻が焚火を始めました。妻は虫が大の苦手でキャンプなどのアウトドアが余り好きではありませんが、焚火はいつも楽しそうにやっています。

コテージにシャワーがありますが、退屈だったので隣の温泉にやってきました。

料金は550円。3年前に来た時は450円でした。当時はオロナミンCとのセットで500円というのもありましたが、それは無くなってしまったようです。残念。

 

この施設で少々まったりし、コテージに戻って9時に就寝しました。

翌日AM3時半。私はいつもこの位に起床しているので、通常営業です。

外を見ると、太平洋は霧でほとんど見えません。

AM5時、妻が起きたのでパンにマカロニポテトサラダをはさんでホットサンドを作りました。コーヒーを淹れてゆったりとした時間を過ごします。

私は日頃、PCを使う時間が長くて肩がこりがちですが、こうしたアウトドアではiPadやスマホは使うものの、使用時間は短いので肩こりがスッキリなくなります。

太平洋は真っ白で何も見えず・・

AM7:45にキャンプ場を出発です。景色は全く改善されません。

朝から暑いですが、オープン走行です。私は日焼けを好んでしますが、妻は日焼け防止の為、アラブの人がかぶるようなものを顔に巻いています。

帰りは遠回りですが、浦川から帯広迄139キロの「天馬街道(国道236号線)」を走ります。実は私、北海道津々浦々の主要道を走って来ましたが、ここだけ走った事がなかったのです。

「天馬街道」というネーミングは一般公募から選ばれたもので、馬産地にピッタリの名前です。

北海道の背骨と言われる日高山脈を横断するこの道は1997年に27年の歳月を掛け完成しました。

山間部迄の道端にずっと続くオオハンゴンソウの群生がなごませてくれます。

ただ、この植物は外来種で、生命力が強く、在来種を駆逐する為、歓迎されていないようです。

山間部のルートは日高山脈を感じられる素晴らしいルートです。交通量も少なく、ノンビリとロードスターを走らせる事が出来ます。

雨には降られませんでしたが、トンネルの中がジャバジャバ・・

大樹(たいき)町のトウモロコシ畑にて。エゾニュウ(手前の大きな植物)とのコラボが北海道の夏を演出します。夏はいいなあ。

大樹町の道の駅で休憩。

この町はホリエモンのロケットで有名な所です。

兎に角、商品がロケット関連のものばかり。乗っかってアイスを購入。

小ぶりなロケット型アイス。

クリームチーズ味を頂きましたが、美味しかったです。

中札内の道の駅に立ち寄ります。途中、やたらとロードスターとすれ違いましたが、十勝スピードウェイで北海道マツダのファン感謝祭やロードスターのワンメイクレースが行われていたようです。

 

ロードスターは北海道でのツーリング中のバイクのライダー同士の様にドライバー同士、手を振り合う慣習がありまして、私からは手を振る事はありませんが、20台位の人に手を振られ、振り返しました。

駐車場に程度の良さそうな同じロードスターが停車していました。

かなりお金を掛けてレストアしている感じが遠目でも分かります。

こちらで食事の予定は無かったのですが・・

中札内の名産である鶏卵を使った「たまご掛けごはん(300円)」が妙に美味しそうで、たまご好きな私が黙っていられず、頂く事にしました。美味しそう!

真夏の青空の下で頂く「たまご掛けご飯」最高でした。

両サイド、トウモロコシ畑。

北海道では十勝平野でしか見られない(と思う)、長芋畑が右方に広がっています。

同じ北海道でも100キロも走ると主要栽培作物が変わるので、実に楽しいです。

我が町旭川では稲作が中心です。

昼食は十勝地方でナンバーワンとの呼び声も高い「手打ち十割そば紀山」さんに11時開店の15分前に到着。

こちらのオーナーは蕎麦の栽培から蕎麦店の経営まで全て自ら行なっており、蕎麦の収穫の際にはお店を休店するほどなのです。

 

店の前には既に客が並んでいます。

しかし!!、店が開店する事はありませんでした。先頭に並んでいた方が11時を過ぎても開店しないので店に電話したところ、「臨時休業」との事でした。ガッカリ。

一応ファイスブックやインスタグラムでは8月1日、2日は臨時休業しますとなっていたのですが、急遽3日もお休みとなったようです。

すぐそばに「中華料理萬彩」さんがあったので入店です。

とても綺麗なお店で、調べると中国人の方が経営しているそう。

 

こちらを含めて3店舗も中華店を経営しているらしく、

日本人でさえ上手く行くのが難しい飲食店で素晴らしい商才です。

お料理はタブレットで注文します。だんだん飲食店もハイテクがが浸透してきましたね。私は追加しやすいこの方法が好きです。

暑いので「冷やし中華醤油だれ(900円)」を注文。

具材も大きく、とても美味しかったですよ。

狩勝峠で十勝平野でも眺めようかと展望台に上がってみたら・・

エンジンなしのパラグライダーがすぐ横から発進していました。

風を上手く利用して飛び立つ様は、感動すら覚えます。

高所が苦手で、観覧車に乗る事すら怖い私には絶対無理だな・・

しかし、エンジンなしで元の場所に戻れるなんて凄いものです。

富良野市郊外にて。暑くてたまらないので幌は閉めています。

中富良野の郊外でノンビリドライブを楽しみます。

眼下に中富良野の市街地が見えます。

上富良野町の郊外で。やっぱりいいなあ、北海道って。

旭川の隣町、美瑛の田んぼの前で。

一面の田んぼを見ると故郷に戻ってきた感じがします。

 

という訳で、北海道の夏の旅行でした。

また^^/