■稚内方面ぶらり旅

お墓参りなど、お盆の行事も終え、土日に時間があったので、いつもの「兜沼公園オートキャンプ場」に出掛けようと思ったら・・。土曜日の夜半から天候が豪雨&雷予報だった為断念。

妻を誘って宗谷方面にドライブに行く事にしました。

日帰りで500キロ以上走るのでラクチンなアウトバックで出掛けます。

フォレスターより車高が低く、大柄なので我が家では一番ゆったり出来るクルマです。仕事用で激安車を買ったのですが、中々いいクルマです。。

妻とキャンプに行く為に5年前に小川のヴィガス(下画像)を買ったのですが、設営や撤収が面倒で、モノポールテントのテンマクのサーカスを最近使ってみて、やはりその辺りがとても楽。という事でサーカスより一回り小さい小川のタッソTCを購入。

定価は7万円台ですが、実売価格が35,000円位で買い易い価格。

(一人の時は専らTentipi Olivin 2 CPを使っていますが、もう少し大き目のが欲しくなったのです)

 

今回、使ってみたかったのですが、また今度。

上)小川のヴィガス。

テント内の快適性は素晴らしいのですが、設営撤収が少々面倒。

さすが日本の老舗メーカー、小川さん。スウェーデン製のテンティピの半分以下の価格で同等以上の性能を備えています。

テンティピ同様、天井のベンチレーションもテント内から開け閉め可能。

生地は難燃性のTCを選択。

驚くべき事にこのテントは使い方によって六,七,八角形の形で設営出来るのです。

テントの話が長くなってしまいました。AM7時過ぎに自宅を出発。

今回の旅は是非行ってみたい蕎麦店があり、まずはそこを目指すのですが、200キロ以上の距離がある上、限定25食らしいので開店のAM11時ピッタリに到着するよう、高速道路で移動します。

お盆とはいえ、交通量は少なく、ノンビリ走れます。

中頓別にある「寿公園」を通過。ここには戦闘機(ロッキードF-104スターファイター)や蒸気機関車(国鉄9600型)が展示されており、ここだけタイムスリップした雰囲気です。

中頓別町のHPより 1960年代に全国に設置されたタコの滑り台も現存します。

旭川の公園にもタコの滑り台があったのですが、老朽化により2024年に惜しまれながら撤去されました。いつも何となく通過してしまうのですが、今度はもっとゆっくり見に行きたいですね。

浜頓別の道の駅で休憩。

新しく、とてもキレイな道の駅ですが・・

道の駅の隣にある「スーパーなかむら」さんが前々から気になっており、立ち寄ってみます。何とも昭和の風情が漂う、味のある建物です。

外観は大丈夫かな?といった感じですが、内部はいたって普通のスーパーでした。

小さな町なので種類は限られますが、精肉や弁当、

お刺身なんかも用意されています。今度買い出しに利用させて頂きます。

浜頓別まで来たので全長16キロのエサヌカ線を走ります。

いつ来ても壮大な景色です。

今回の一番の目的である蕎麦店「つなぎ処えん」さんに開店10分前に到着。

店主の方がわざわざ出てこられ、開店前に入店出来ました。

入店後、お冷やと共に蕎麦の揚げ菓子の提供。更にセルフでそば茶(温・冷)やコーヒーも用意されており、至れり尽くせりです。

そしてメニュー。これが驚きです。「皿(もり蕎麦)」が何と税込み500円!です。令和にこんな価格があり得るのでしょうか?

蕎麦は勿論手打ちで、冷たい蕎麦は二八、暖かい蕎麦は十割となっております。

お店は70歳前後のご夫婦で運営され、とてもアットホームな雰囲気です。

今年で9年目を迎え、猿払村在住の方々は勿論、ネットや噂を聞いたお客さんが訪れる素敵なお店です。

私達は開店前に入店したので他のお客さんはいませんが、開店直後には地域住民や旅行者で満席になりました。

 

ちなみにこちらのご主人は何と「猿払村の元副町長」で、定年後にこのお店を開店したそうです。

このお店が皆から愛される理由の一つがメニューの一番上にありました。

猿払愛が溢れております。私はこういうお店が大好きなのです。

愛されるお店とは何なのかの勉強になりますね。

私は皿の大盛り(750円)と帆立と野菜のかき揚げ(300円)を注文しました。

猿払村と言えば「帆立」で有名なマチですが、かき揚げには大きな帆立が入っています。

汁は鰹が効いた私好みの甘じょっぱいもので、大変美味しかったです。

遠方の為、簡単には来る事が出来ないですが、またいつか立ち寄りたい名店。

ご馳走様でした。

オホーツク海を眺めながらのドライブ。比較的断崖絶壁が多い日本海側と違って穏やかな砂浜が続きます。

また農地や酪農地が海に面している場所が多く、牧歌的な雰囲気が魅力です。

ただ、気温は日本海側に比べて低く、海水浴シーズンは短いですし、霧に見舞われる事も多いです。

宗谷岬そばの景勝地。宗谷丘陵が向こうに広がります。

今日は気持ちの良い天気です。気温は28℃位。

日本最北のガソリンスタンド。こちらで給油するとホタテ貝の記念品が貰えます。

2010年に貰った記念品(当時の画像)。今も変わらないはず。

観光客であふれる宗谷岬をチラ見して・・

丘陵・空・海が織りなす息を飲むほどの壮大な宗谷丘陵を走ります。

 

宗谷丘陵にはほとんど樹木が見られませんが、周氷河地形(しゅうひょうがちけい)」と呼ばれる特殊な地形で、これは最終氷期(約2万年前)の寒冷気候によって形成された土地で、氷期に形成された地形は土が浅く、樹木の根が深く張れない事や、風が強い地域で海からの冷たい風が年間を通じて吹き付けるため、低い草本や牧草が優勢になり森林が発達しません。

明治期以降、開拓で牧場や放牧地として利用されてきました。

帆立の貝殻がまかれた「白い道」に向かいます。

今年2回目ですが、前回は嵐で全くダメでした。

今回は好条件です。

稚内市の電力をまかなう風車群。

この場所だけで合計57基の風車があり、稚内市で消費する電気の60%を作り出しています。

ちなみに稚内市はここにある風車群も含め136基の風車を持ち、なんと稚内市の必要電力の4倍を作り出しています。

白い道。今では観光資源となっていますが、元々は毎年何万トンも発生する帆立の貝殻の廃棄に困ってまき始めたらしいです。

これが思いのほか美しい景色を作り出し、現在の人気になっています。

 

上の画像は私が最も好きな撮影ポイントの一つ。

ずっと先には海が見え、何ともドラマティックです。

本州からいらっしゃるライダーなどが記念撮影をしています。

日本最北の鉄道駅であるJR稚内駅(道の駅併設)に立ち寄ります。

ここが日本の鉄道の北の末端です。(本物の線路です)

立ち食いソバか。。

私は立ち食いソバの「月見そば」がとてつもなく大好きです。

妻が買い物中に1杯頂きます。卵の黄身を麺にからまて食べると最高。

妻がシカパンを買ってきました。

上画像)オレンジエッグ/㈱てっぺん さんのHPより。

たい焼きですが、見た目の美しさがイイ。

稚内港北防波堤ドーム。

1936年(昭和11年)に完成した防波堤で現在は北海道遺産にもなっており、宗谷湾を望む北埠頭のシンボルです。

強風と荒波を防ぐ全長427mの世界でも珍しい半アーチ形ドームは円柱70本の柱廊風のゴシック建築を模した重厚なデザインで、2001年には北海道遺産に指定されています。

昔はこの下でライダーなどがキャンプをする事が出来ましたが、現在は禁止されています。

ノシャップ岬そばの「樺太食堂」さん。うに丼で有名です。

ここ2~3年来ていないなあ・・。

日本海側のオロロンラインを南下。いつもの撮影場所。右手には利尻島があるのですが、霧でほとんど見えませんでした。

この辺りはしばらく人工構造物やガードレールもない道が続き、最果ての地である事を感じます。

続いてやって来たのは天塩の「宇野牧場」さん。

マツコの知らない世界で紹介された絶品ソフトクリーム(500円)。

私は今年の6月にこのお店を訪れていますが、とても美味しかったので再訪問です。

こちらの牧場はこだわりが凄く、牛は全て放牧し、自由に牧草を食べているため、濃厚でありながら爽やかな風味が特長です。

 

どこかの温泉に立ち寄ろうと走りながら妻と車内で相談した結果、妻がスマホで調べ、「じゃらんの全国ランキング第四位」になった温泉があるよ・・と。

どこだと訊くと遠別町の「旭温泉」だという。???全国第四位??。

私は昨年この温泉で入浴させて貰ったばかりですが、そんな凄い温泉だったっけ??

とりあえず来てみました。

海岸線から6キロほど走った所にある温泉です。

確かに2023年のじゃらん温泉総選挙、リフレッシュ部門で第四位になっていますね。

こちらの温泉の源泉は冷泉で、私的には温かくない源泉は高く評価は出来なのですが、「旭の湯」と「富士見の湯」と名付けられた2種類の源泉は色が赤褐色だったり、黒褐色だったりして、家庭のお湯では絶対に味わえない湯浴みを楽しむ事が出来ます。

また、サウナや食堂も完備され、山中の鄙びた雰囲気の中で体を休める事が出来るのです。

風呂上がりに瓶牛乳を頂きます。私が小学校1年生だった1977年は給食の牛乳は瓶牛乳で、瓶牛乳の紙の蓋でメンコなんかをしていました。

あの頃のミルメークは粉末でした。ネットで調べるとテトラパックの牛乳が普及したのは1978年からで、ミルメークはその頃に液体チューブ式が開発されたとの事でした。

温泉の帰り道、道路の端をキタキツネが何かを咥えて走ってきました。

クルマを停めて撮影しようとしたところ、草むらに隠れてしまい、上手く撮影出来ませんでしたが、ネズミを咥えていました。

巣で待つ子供たちに餌を運んでいるようです。

キタキツネの両親はこうして昼夜関係なく可愛い子供たちの為に餌を捕らえ運び続けるのです。

前にも貼った動画です。ジュウジギツネとは一定の毛色のキタキツネの事を指しますが、キタキツネです。

動画を見るとすばしこいエゾユキウサギなども捕獲しており、優秀なハンターぶりが分かります。

 

道路で車に轢かれているキツネを見ると、巣で親を待ち続けているであろう子供たちが不憫に思えます。キツネに餌を与えないでくださいね。

日本海側の海は正に鉛色の海で、夏らしい雰囲気は今一つでした。

この旅の終わりは留萌市で夕食でも・・と思ったのですが、候補に挙げていた幾つかのお店はお盆で休業していた為、面倒になってモスバーガーで済ませました。

 

モスバーガーは過疎の町から消えてしまう場合がありますが、留萌店はいつまでも存続して下さい。(よく利用していた滝川店は2020年頃に閉店してしまいました)

留萌から旭川までは高規格道路と高速道路を使って一気に帰宅の途に就きました。

高速道路だと自動運転で走らせられるので、とてもラクチンです。

 

今回は1日で572キロと結構な距離を移動しましたが、アウトバックは程よい車高のせいかストロークたっぷりで乗り心地が良く、先日後輩のレクサスLS Fスポーツを運転させて貰いましたが、Fスポーツという事もあり、驚くべき事にこの旧型アウトバックの方が乗り心地が良く、また視界も雲泥の差で、グランドツーリングカーとして疲れにくいです。

 

やはり今春絶版になる前に新車で買っておくべきだったか・・。

 

という事でまた^^/