今回は網走方面に向かいます。

釧路方面やニセコ方面も考えましたが、金曜日に網走の高規格なキャンプ場に空きがあった事が理由です。

 

まあ、私はロードスターで遠出が出来ればそれで良いのです。

「キャンプ」は枝で、「ロードスターツーリング」が幹なのです。

行きは石北峠経由で向かいます。

層雲峡温泉街を通過。紅葉は始まっています。

国道39号線を走っていると、いつも見掛ける校舎の様な建物があります。時間に余裕があるのでUターンしてチョイと見に行ってみます。

草むらに校門がありました。やはりそうだったか・・

「留辺蘂町立厚和小学校」と書かれています。北見市のHPを見ると1972年(昭和47年)に閉校したようです。

帰宅後色々調べると同じ地に中学校も併設されていた時代もあったようで、今回私は見えませんでしたが、「留辺蘂町立厚和小中学校」という石碑がこの敷地内にあるようです。

いずれにしても目の前にある建物が校舎なのでしょうが、木造ではなく昭和30年代に流行ったブロック造りなのが珍しいです。(私が通った小学校もブロック造りでした)

木造に比べて丈夫なので建物が残りやすいです。

近くにはポツポツと農家がある位の寂し気な地域です。

「温根湯農協厚和支所」という名称の建物が国道沿いに建っていました。

その昔、この辺りには集落があったのですね。

一応、バス停もありましたが、スクールバスのバス停でした。

近くに子供がいるのでしょうか?

昼食はどこかの蕎麦屋さんで・・と思っていたのですが、どこの蕎麦屋さんも駐車場が一杯で走り続けていましたら・・・。

グーグルマップに「行きたい」マークを入れていた「パオロン(包龍)」さんを信号待ちで発見。直ちに入店です。

こちらは豚まん系の食事やテイクアウトが出来るお店です。

今時160円とは安いな。

入店しましたらカウンターに「只今出前中です。5分ほどお待ちください」という紙が置いてありましたので、待つ事にします。

 

ちなみに私の後に常連の親子(小学生の男の子)と、70代の奥様が来店しましたが、皆で和気あいあいと雑談をしながら待ちます。

「ここの店主はアバウトだから・・」という事で、果たして店主が戻るのが5分後なのか、30分後なのか分からない状態で待ち続けます。

上のメニューの他に土日限定の肉まん(190円 シイタケや鶏肉入り)やシフォンケーキ(190円)、各種飲み物、かき氷などもあり、近所にあると嬉しいお店です。

壁にはサンドウィッチマンや菊地亜美のサインが掲げられていました。

菊地亜美はココ北見市出身なのは知っていましたが、色紙に「柏陽高校の時はお世話になりました」と書かれていました。

 

そう、高校生が集いそうな雰囲気のお店なのです。

10分位待ちましたら店主が帰ってきました。見た目はドラゴンボールのクリリンの様な方で、気さくで楽しい方でした。

 

面白いのは店内にぶら下がっている英字新聞で作られた手提げバッグ。手作りで商品のお持ち帰り用に無料で配られています。

地元民に愛されるお店な訳です。私はこういうお店が好きなのです。

 

私は土日限定の肉まん(190円)、にらまん(160円)、あんまん(160円)の3つを購入。キャンプ場に着いたら食べる事にしました。

しかし安いな~。3つで510円ですよ・・

美幌町。秋だなあ・・流れてくる空気は枯れた匂いだ。

女満別のメルヘンの丘。

そこからすぐの綺麗な場所で撮影。

風が強い日で畑の土がシャワーの様に襲ってきました。

PM2時、本日の宿泊地の「北海道立オホーツク公園テントランド」に到着です。

受付を済ませます。

コチラのキャンプ場は3回目の利用です。

良質な薪が大きな一束で500円と超格安。

シャワールーム。そうそう、こちらのシャワールームは個室ではなく、カーテンで仕切られた簡易的なものだった。ここは同じ道立でも宗谷のキャンプ場に負けている部分。

オホーツク海が広がり、バツグンに良い景色です。ただし、私が借りたキャンピングカーサイトからは海が余り見えません。フリーサイトが一番良い景色です。

こちらが今回の宿泊サイト。入場料とサイト料込みで3,700円です。

時期によって料金は変わります。

お腹が空いたのでテントの設営前にパオロンさんで買った「肉まん」と「にらまん」を立ち食いで頂きました。

特に「にらまん」が美味しかったです。名前の通りニラが入っているのですが、ニラ好きにはたまらない風味でした。リピート決定です。

テント設営完了。風速7~8m/秒ほどの風が終始吹いており、予報では暴風警報が出ていました。

私の様なモノポールテントは簡単に建ちますが、大き目のドーム型テントの方々は設営に四苦八苦していました。

まるで帆を広げたヨットを走らせているかのような風景です。

建ってしまえば多少の風では問題ないドーム型テントも設営中に風に煽られたら簡単にポールが曲がりますからね。

(右上の赤いものは軍手です。映り込んでしまいました)

テントを張ったら、網走の博物館に出掛けます。

私は博物館に行くのが好きで、特別何かの研究をしている訳でもないのですが、自治体の総力を結集して作られた施設はやはり素晴らしいものがあります。

 

以前、網走市にある「北海道立北方民族博物館」に行ったのですが、素晴らしい博物館でした。ハッキリ言って白老町にある国立のウポポイよりも内容が良かったです。

その時の模様→こちら

 

今回は、「網走市立郷土博物館」です。こちらは北海道最古の博物館で、建物そのものが国の登録有形文化財に指定されています。

なかなか趣きのある建物で、昭和11年(1936年)に建設されたもの。建築家 田上義也氏の設計で、田上氏は北海道銀行本店を始め、様々な著名な建物を設計している一方、札幌新交響楽団の創設者で、初代指揮者も兼務するなど、多方面で才能があった方の様です。

 

標本数が一番多いのが動物の剝製や模型。これでもかと網走に住む動物が展示されています。トドはオスとメスの大きさが全然違うのですね(大きい方がオス)

オスは体重が1トンにもなるのに、メスは270kg~350kgにしかならないそうです。

魚類の展示も豊富。分かりやすい展示で見ていて飽きません。

どでかいウミガメも。ガラスケースに皇紀二千六百年記念と書かれています。

皇紀二千六百年、つまり昭和15年(1940年)モノです。

まあ、本当に所狭しと標本が展示されています。ウポポイ(展示主体が全然違いますが)は間延びした展示で飽きてしまいますが、こちらは凝縮しており実に楽しいのです。

 

すぐにウポポイの話を持ち出してしまう理由ですが、ウポポイは国立の博物館で2020年に鳴り物入りでオープンしているものの、主にアイヌ文化を紹介した施設で建物は立派なのですが、北海道各地には既に同様の博物館が多数あって、思うように展示物を集め切れなかった様で、平取町にある二風谷の博物館の何分の一程度の魅力しか感じられませんでした。

つまり本当にあの巨大施設が必要だったのかと疑問に思っているのです。

鳥類も凄い展示数。このショーケースの他にもいくつもあります。

お馴染みエゾシカ。本州のシカとは基本同じ種類のニホンジカですが、動物は北方に行けば行くほど大きくなる為(バーグマンの法則=体温保持などの理由)、奈良のシカとエゾシカは大きさが全然違います。

シマフクロウの剥製の展示もありました。私は動物園以外でシマフクロウを見た事がありませんが、大きいですね。フクロウでは世界最大との事。

もしこんなのが夜空を飛んで来たら腰を抜かしてしまいます。

現在、日本では主に釧路湿原と知床半島などで僅かに生存が確認されているだけだそうです。

ちょっぴりアイヌ文化の紹介もありました。

江戸時代から昭和までの文化も紹介されていました。これは昭和40年代の一般的な家庭の様子です。自分は昭和46年生まれなので、懐かしいですね・・。

昔のテレビは脚付きで家具調でした。

何故かタバコ屋さんの再現までも・・まあ、面白いのですが。。

昔はこんなタバコ屋さん+お婆ちゃんの店番がというのがよくありました。

「峰」とか「チェリー」とか懐かしい・・。

私は学生時代に(年齢は聞かないで・・)ラッキーストライクやラークを吸っていました・・。TVのCMがカッコ良かったので・・。

博物館の話からタバコの話になるなんて・・

昔は母がこんな編み機でセーターなどを作ってくれたものです。

ファミコンやゲームウォッチ。懐かしい・・

ちなみに入館料は僅か120円です。安い、安過ぎる。

このご時世、120円でこんなに楽しめるなんで最高です。

スーパーで買い物をしてキャンプ場に戻ります。

今日のテントはオガワのタッソT/C。

コットの上に電気毛布を敷き、ポカポカで眠りにつくという軟弱仕様。

夕食&夜食。暴風警報が出ている為、焚火は出来ません。しかもスーパーの総菜コーナーには安くて美味しそうなものばかり。調理する気にもなりません。

夕食を食べた後、疲れていたのでPM6時に横になったらそのままグッスリ寝込んでしまい、起きたのがPM9時でした。

 

とりあえず焼き鳥とビール、ワインで一人宴会を開始。ipadで明日の計画を練りながら11時までマッタリとしました。これが楽しいのです。

ガスコンロは久々に登場のEPIgasのREVO-3700。このコンロは五徳が大きくて使い易いのですが、イグナイターの着火不良が多く、いつも着火100%のPRIMUSの115を使っています。

 

そしてPM11時に再び睡眠。。

AM1時に目が覚めました。寝たり起きたり忙しいです。AM1時からはオードリーのオールナイトニッポンを聞きながらおやつタイムです。

普段はこんな夜中に間食はしないのですが、これが楽しいのです。

コーヒーはインド、桜もちを頂きます。

外は風が吹き荒れ、テントがユサユサと揺れて恐ろしいです。

で、AM3時に再び就寝。

AM5時に起床です。振り返ってみると寝たり起きたり忙しいな。。

近隣にテントが無いからこそゴソゴソ出来るのです。

朝食です。ホットサンドを作ります。

具はとろけるチーズ、ポテトサラダ、魚肉ソーセージです。私は魚肉ソーセージがとても好きで、妻に天婦羅を作ってもらう際には必ず魚肉ソーセージも天婦羅にしてもらいます。美味しいですよ。

ちなみに魚肉ソーセージはマルちゃん一択。マルちゃんのが一番美味しいです。

若干焦げました。ミニトマト(中富良野産でした)、コーヒーはキリマンジャロです。正直コーヒーの豆の良し悪しは良く分からないのですが、まるで分かったようなフリをして頂きます。

朝食が終わったら撤収です!

AM6時、出発。周囲の方の迷惑にならぬよう、

エンジンを掛けたらすぐに発進します。

管理事務所にサイトの標識を返却(ポストに返却)

楽しい「朝ドラ=朝のドライブ」です。

帰りは道道333号線、北見峠経由で帰ります。

 

前後に全くクルマがいないドライブの最高さと言ったら・・

道道333号線に沿って無料の高規格道路がある為、

333号線の交通量はほぼ皆無なのです。

北見峠で小休止。人が全くいないので恐ろしい程。

こんな感じなので売店は随分昔から営業していません。

秋だなあ・・・気温は12℃位です。

あと400mで国道39号線に接続という場所で最後の撮影。

 

本当は大好きな瀬戸瀬温泉に寄ろうと思っていたのですが、

早すぎてオープンしない事に途中で気付きました

これが朝ドラ唯一の欠点なんだよな・・。

 

ちなみに自宅にはAM9:30に到着し、

この日私はアウトドアとは全く違った日曜日を過ごしています。

1泊2日のキャンプに行っていながら、日曜日は別な事が出来る不思議。

早起きは三文の得です。

 

ではまた・・^^/