歴船川トレ、、、

今回の週末は息子が帰省してきたので、2人で歴船川の砂金掘りにでも行こうという事になりました。息子は砂金掘りは初めてです。

天候が不順なのと、砂金掘りの荷物がかさむのでアウトバックでの出発です。

ケンとメリーの木が観光地化したのは日産自動車のCMロケ地だったことからです。スカイライン昭和50年代のCMを貼ります。上動画の11:48位から。

かんのファームさん。1週間前にも通った道・・。

そして昼食は1週間前に訪問したものの臨時休業だった「手打ち十割そば紀山」さんに11時開店の10分前に到着。

こちらのオーナーは蕎麦の栽培から蕎麦店の経営まで全て自ら行なっており、蕎麦の収穫の際にはお店を休店するほどの拘りっぷりで、人気店なのです。

 

既に店の前にお客さんが並んでいます。

お値段は普通。やまべ天もり蕎麦が名物です。

やまべは北海道弁でヤマメの事です。

 

ヤマベは亡き父が毎週末に釣りに行っていた魚で、

子供の頃は天婦羅などでよく食べたものです。

手打ち十割そば紀山さんには本店があり、上の新聞記事の「山女魚園」がそれなんですが、近隣河川の補修工事で休業中らしいです。

注文したのはもり蕎麦の大盛り(1,000円)です。

驚いたのが麺が十割なのに安定して細く長い事。これって多分相当な技術がいるのだろうと思います。蕎麦は豪快な太麺も良いですが、細麺も上品で良い口触りがして味わい深いです。

汁は甘じょっぱく鰹の効いた私好みのものでした。

それとオーナー(調理担当)や店員さんの活気が素晴らしかったです。お店の雰囲気も良く楽しい食事が出来ました。ご馳走様でした。

十勝平野は雄大で、北海道民でも北海道を意識させられる場所です。

長芋畑の前で。

とうもろこし畑の前で。

そして宿泊地「カムイコタン公園キャンプ場」に到着です。

今回はオートサイトを利用します。利用料は安くて大人一人600円。

このキャンプ場の横には歴船川が流れており、そこで砂金掘りをする予定です。

 

カムイコタンという地名は旭川にもありますが(アイヌ語で神の住む場所)、同様の地名は北海道に点在しています。

キャンプ場の外灯辺りでは、日中だというのにカブトムシが10匹位ウロウロ歩いていました。夜の間に飛んできたカブトムシです。

大抵はカラスに食べられてしまうのですが、余りの数の多さにビックリ。

これは子供が喜ぶでしょう。

ふとサイトの足元を見ると、ジガバチがアオムシ(モンシロチョウの幼虫)を抱えて右往左往しています。大自然の中ならではの光景です。

拡大。このハチはとても面白い生態で、地面に掘った巣穴に自身の持つ針でアオムシに麻酔をかけ、巣穴に持ち込み、卵を産みます。

卵から孵ったジガバチの幼虫は仮死状態のアオムシを食べ、成長するのです。

 

ジガバチの不思議な所は自分が掘った巣穴に帰還できるという事です。

ハチ全般そういった能力を持つものが多いですが、地面に掘った穴に帰還するのはとても難しい気がするのです。

ただ、ピンポイントで戻るのは難しいらしく、2メートル四方位をウロウロして帰還・・というパターンが多いと思います。

暫くウロウロしていましたが、

ちょっと目を離している間に見えなくなってしまいました。

上の動画はジガバチの生態が分かるものです。是非ご覧ください。

本当によく撮れている動画です。

(上画像は朝倉市HPから引用)

ところで、虫に詳しくない人はハチと聞いただけで悲鳴を上げて逃げまどいます。

例えば上のスズメバチは危険ですが(と言っても常に人間を襲う訳ではありません)、例えば下のハチ・・。

上のミツバチは大変大人しいハチで、触るなどしなければ自分から襲ってくる事はありません。花から花へ飛び回るだけです。

(札幌市のHPよりから引用)

エゾオオマルハナバチも花壇に良く飛んできますが、見た目とは違い、大変大人しいハチです。何もしなければ全く大丈夫です。

ハナアブ。これはミツバチと間違う人が多いですが、毒針すら持っていません。また、アブと呼ばれていますが、実際はハエの仲間で、確かに色を除いてはハエの体つきですね。

実はアウトドアにおいてスズメバチよりも警戒したいのは上のウシアブやシロフアブなどの吸血アブ。吸血アブのメスは産卵の栄養補給の為に、動物や人間に積極的に近付いてきます。

吸血アブは人間の肌を噛み切り、流れる血を吸います。アブの唾液で患部はアレルギー反応を起こし、腫れてかゆくなります。

 

私は今回、シロフアブにやられました。気付いたら腕で血を吸っていたのです。蚊よりもはるかに大きいので、吸血している状態を発見した瞬間は卒倒しそうになりました。

テントを張り、さっそく歴船川で砂金掘りを行います。

清流で有名な歴船川は今日もキレイです。

私自身、砂金掘りは5回目なので、道具は色々持っています。砂金を振り分けるパン(黒い皿)も2つ持っているので、息子と仲良く頑張ります。

砂金を振り分けるパンニングは兎に角重労働。

中腰で腰を痛めそうになります。昔の砂金掘りは凄いです。

(画像は息子のパンニング風景)

具体的なパンニングの方法は上の画像をご覧ください。

河原の石の上にヒメギス(♀)が遊びに来ました。石の上で熱くないのかな?

河原にポツンと咲く花にやって来たキアゲハ。

 

ところで砂金掘りの成果はどうなったかって?2時間頑張ったのですが実は初めてのゼロでした。

敗因は大きなスコップを忘れてしまった事。砂金は鉄の2.5倍も重い金属で、川底にどんどん潜っていくのですが、岩盤まで掘る事が出来なかった事です。

勿論、深くまで掘らなくても経験があれば砂金ポイントを探る事が出来るのですが、私には無理でした。また今度だなあ・・。

 

ちなみに前回の砂金掘りの様子はコチラです。

汗でベトベトになったので、「十勝ナウマン温泉ホテルアルコ236」さんでひとっ風呂浴びます。隣接して道の駅忠類、ナウマン公園キャンプ場があります。

日ハム時代、忠類村の応援大使をしていた頃の大谷君の等身大ボードがまだありました。コレ、ヤフオクに出したら高値が期待出来そう。

帰りに大樹町のスーパーに寄って買い出しをし、キャンプ場に戻りました。

今夜は焼肉です。

さて、疲れもあってPM9時には横になったのですが・・

 

ちょっと離れた所でキャンプをしているグループがうるさくて眠れません。

結局AM2時半まで宴会をしていました。

 

小さい子供連れのグループなのですが、驚くべきマナーの悪さで、日中から下品な言葉を発しながら場内を歩いていたのですが、まさかここまで酷いとは思いませんでした。

 

私のサイトからはちょっと離れているのですが、近隣のキャンパーは確実に眠れない位の声の大きさ。

AM2時にようやく寝るのかと思いきや片付けの為に空き缶をバリバリ潰したり、クルマのドアをバンバンバンバン遠慮なく閉めてうるさくて仕方ありません。

 

夜のキャンプ場はとても静かで、テントなんて建物と違って全ての音を通します。

誰も彼らに注意しないのは、嫌な思いをするだけになる事が想像出来るからです。動物に人間のマナーを教えるのは無理。それ位程度の低い連中でした。

 

私も長い事キャンプをやっていますが、こんなのは初めてです。

ちなみにキャンプ場の管理人は夜間不在の上、入場時に渡されるルールの紙には驚くべき事に「夜間静かにすること」の但し書きもありませんでした。

普通はPM10時以降はお静かに・・位は書いてありますが。

結局私は2時間しか眠る事が出来ませんでした。

 

AM4:30、炊事場で挨拶をした初見の男性キャンパーが私に「昨夜は酷かったですね・・辛かったです」と言ってきました。

何の事かすぐに分かりましたので「2時過ぎまでですよ」と私が言うと、「完全に寝不足です。このキャンプ場の管理はどうなっているのだろう・・」と首をかしげていました。その方は本州の方で北海道家族旅行をしているようです。北海道民として申し訳なく思いました。

 

こちらのキャンプ場は毎回嫌な思いをするキャンプ場です。

 

恐らく運営者が適当なのだともいます。

 

実は前回も管理人の不手際でテントを別なサイトに張り直す羽目になりました。

前々回は予約管理ミスで、私のサイトが他人に使われており、テントを張るのが5時間も遅れました。

 

もう二度と利用しないと思うのですが、砂金掘りに便利な立地の為、ほとぼりが冷めたころにやって来てしまいます。

大樹町さん、他のキャンプ場を参考にして欲しいです。

早朝からいたる所でウロウロしているカブトムシ。

もうこのキャンプ場にウンザリなので、朝食を食べたらさっさと出発です。

他のキャンパーも起床していますが同じ気持ちだったでしょう。

AM7:20にキャンプ場を出発。

まずは体をサッパリしたいという事で、早朝からやっている日帰り温泉(かけ流し!)のホテル鳳乃舞音更さんにやって参りました。

こちらはかけ流しの上、一人500円という価格で立派な施設を利用する事が出来ます。年に1度はお世話になっています。

帰りは三国峠経由で・・オープンカーではないのであまり楽しくはありません。

昼食は旭川市の隣町、愛別町にある、粋人館(すいじんかん)さんで。

 

こちらは蕎麦店なのですが、建物の内装、食器、接客、そして料理に拘りが感じられ、本当に素晴らしいお店です。

コロナがあって最近5年ぶりに開店したのですが、最後に皆さんに来て頂いたあと、8月をもって閉店するとの事。大変残念です。

 

お店のオーナーは矢部慎太郎さんという実業家で、日本中で高級な飲食店等を7店舗も経営されております。

矢部氏の実家はこちら愛別町で農家をされていらっしゃり、それが理由でこの街に素敵なお店を開店させたのですが、思うように集客できなかったのでしょう。

 

この建物は近い将来2億円以上で売りに出す予定との事です。

この地域でその出資は難しいかも知れませんが、良い買い手が現れると良いですね。

 

 ■矢部慎太郎氏については こちら をご覧ください。

頂いたのは創作料理の「日替わりまぜそば(1,300円)」。蕎麦の麺にラー油などが掛かっており、愛別の名産であるキノコの天婦羅が添えてあります。

初めて食べる味で、美味しいのですが、蕎麦とラー油のコラボにビックリしました。

食器は非常に凝ったものが使われ、恐らく名のある方の作品なのでしょうが、楽しく食事が出来ますね。

最後に許可を頂いて店内を撮影させて頂きました。

階段の壁には著名な方の絵が。(来て貰って描いたそうです)

私は美術に全く疎いので・・すみません。

器も美しいですが、陳列の素敵さよ・・

店舗の隣には築90年の母屋があり、そちらも見学させて頂きました。

この建物は愛別町の豪商の自宅だったようです。

オーナーの趣味で集められた食器たち・・

フランスから取り寄せた古い家具が非常に馴染んでいます。

落ち着いた和室からは日本庭園が望めます。

という事でまた・・^^/

・・・翌日、妻を誘って再び粋人館さんへ・・

何回来ても素晴らしい・・。

蕎麦(1,650円) 愛別産のキノコの天婦羅付き。蕎麦は十割。

つけ汁の出汁は京風で、昆布と鰹か鯖かでとっているものと思われます。

北海道の人には馴染みが少ない汁で、楽しめました。

矢部氏直筆のサイン本を購入して来ました。 では^^/